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2023年は意識高い本が豊作でした

クリスマスも終わったことだし、ぼちぼち2023年を振り返っていきましょうかね。今日は意識高い系だ。

2023年は意識高い本をたくさん読んでしまった。そして良いものがたくさんあった。近年は意識高い系も本当に質が高くてびっくりする

とりあえず新年早々は古典から読んだのだ。

広中さんに言われるとぐうの音も出ない、勉強はコツコツ続けるしかないのだ。


これも古典に近いかな。有名なピーターの法則のピーター先生の本だ。無能になるまで出世しないためにどうしたらいいか具体的に書いてあってワロタ。


古典といえば聖書だろう。

興味深いのは、新約聖書はやたらと命令口調なのに人気だったのは、今でいう意識高い本だったからではないかという指摘。



では、ここからは近年出版されたものを紹介していこう。

これまじでよかった。ここまで意識高くなれるのかよって感じ。

運動、睡眠、瞑想、読書、対話、テクノロジーの6つの相に分類して、それぞれの中でいかに脳味噌の生産性を高めるか、、、というのを最新の科学的知見をもとに、解説していく。書いてあることをそのまま実践すると、まさに生産性に心臓を捧げることになる。

なにの生産性を上げたいかはあなた次第だ。

この6つの枠組みが、人類の発展段階と相関しているのが興味深い。つまりよりプリミティブなところから改善していこうという思想なのである。それでいて独立変数ではないから、ひとつ改善するとシナジーが生じる。


次に時間術の本。

どうやったらパフォーマンスを本当に上げられるか、ということをたくさんの文献を引用しつつ解説するもの。

かなり具体的で実践的。それだけでも傑出した内容なのだが、凡百の時間術と異なり、そもそも時間とはなにかというところまで踏み込んでいくので、意識が高まるだけでなく、知的好奇心まで満たされる


この二冊はぶっちぎりで良かった。たくさんの文献を引用してしかも出典を明記しているのが素晴らしい。超おすすめ。


その次に良かったのが、インフルエンサー的な立ち位置の人たちが書いたもの。聖書と同様に、意識高い系の本は、インフルエンスされたい人が読むものだから、インフルエンサーとは非常に相性が良い、ということを思い知らされた。

こちらも非常に実践的。物語の主人公になったつもりでがんばるといいよ、という内容である。

親切にも物語や自分のキャラの設定まで教えてくれる。定期的に読み返したくなる内容。


もはやインフルエンサーといってもよいであろう猫山課長の初出版もかなり素晴らしい。

こちらは意識高いっていうよりも、燃料って感じ。人生に疲れつつある中年が、どうにかこうにか走り続けるための燃料だ。

面倒くさい人との付き合い方まで指南してくれる親切さも嬉しいね。


語学関連ではこれがけっこう良かった。

ラテン語を学ぶ意識が高まってよかった。意識高くなっただけでなく、ガチでラテン語勉強しているので、現実的影響は本日紹介する中ではダントツである。


語学といえば、今井むつみ氏の著書を大量に読んだ。どれも素晴らしかったが、ここでは最も読みやすく、汎用性があり、そして最近出たばかりである『ことば、身体、学び』を上げておこう。

為末大やっぱ頭ええなあと思いつつ読んだ。対談形式なのですいすい読める。



記憶術の本もかなり読んだなあ、自分には必要ないって結論にはなったけど、面白かった。中でも、記憶とはなにかまで踏み込んだこれは普通におすすめである。

なんで必要ないかというと、たいていのことはPCとかクラウドに保存しておけばいいし、英単語などを覚えるときはもっと効率の良いやり方があるからだ。関連性、必要性、規則性のないことを大量に覚えるときに、記憶術は役に立つ、というか無いと無理。だがそんな場面って現代ではほぼないんだよね。

でも記憶術で大量にものを覚えられる人は尊敬する。現代社会ではボールを棒切れで遠くへ飛ばす必要がなくても、大谷翔平はすげいでしょ。


他にも紹介したいのはあるけど、これくらいにしておこう。来年はそんなに意識高い系は読まないと思う。ここで紹介した本と同等以上の水準のものが、そうそう出てくるとは思われないからだ。

特に最初の2冊はめちゃくちゃいいです。


その他のけっこう良かったのは以下のとおり。どんだけ読んでるんだよ。。。


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