
中学受験の効用を最大化するために
SNSでときどき話題になる中学受験問題について記しておく。
前にも書いたように私は原則として中学受験はするべきではないと考えている。
微分積分三角関数以上に役に立たなそうな謎の算数に時間をかけないといけないこと、(現在のところ)英語は受験科目に入っていない学校が多いため言語形成のための貴重な10歳くらいの時期を英語学習に十分費やせないことが主たる理由である。
もちろん金銭的な負担も大きい。そのお金を稼ぐ時間があったら子供との時間を大切にしたほうが長期的には厚生が高いなんてことはいくらでもありうるだろう。
とはいえ私自身は中学受験をしてしまった人間である。なので自分の人生を否定しないために、良かった点も書いていこう。
それを踏まえて、どういうお子さんや家庭ならメリットが大きいかということも書いてみたい。さらに親が子供になにができるかも触れる。
記事の性質上、個人的なことも多く書いているので有料とする。いくらか怒られそうなことも書くことになるだろう。
ところでその前に『憲法で読むアメリカ史』という最近読んだ本に触れておかなくてはなるまい。
同書にこのような記述があった。南北戦争後も、黒人と白人の子供を同じ学校に通わせないなどの公然たる差別が米国南部では残っていたが、公民権運動の時代には連邦政府や連邦最高裁が介入して撤廃されていった。更に1970年代にはアファーマティブ・アクションの一環として、都市部の黒人の多い学区と、白人の多い郊外の学区とで、強制的に生徒を遠距離バス通学させて人種統合を図るbusingが導入された。
皮肉なことに、バシングの実施に対する抵抗はむしろ北部の公立学校で強かった。北部では白人と黒人がもともと別の区域に居住することから、それぞれの地域の公立学校で人種構成が偏る場合があった。
この記事が参加している募集
サポートは執筆活動に使わせていただきます。