#445 人事論⑦|人事に向いている人・向いていない人
久々に人事論を紹介しますが、本日は趣向を変えて「人事に向いている人」「人事に向いていない人」を僕なりの観点で紹介したいと思います。
あくまで僕なりの観点なので、かなり主観に満ちている事を事前にお伝えしておきます。
ちなみにちょっとググって出てきたのは下記のような人が人事に向いているとの事でしたので、ちょっとメモしておきましょう。
そして向いていない人は、この逆でイメージすれば良いですね。
私が考える人事担当に向いている人
人事の仕事は、従業員の満足度向上です。
メンタル的なケアなどマイナスをゼロに、モチベーション向上、能力向上などなどゼロからプラスにしていくことが求められる前提として、色々考えてみました。
1. 学生時代にスクールカースト上位だった人
これはかなり断言できます。
やはりコミュニケーション力は先天的というか、学生時代から培われていないとあまり有効活用できないんです。
やっぱ社会人で権力者になってるけど、コミュニケーション力皆無のマネージャーは多く、大抵チーム作りが上手くいってないですね。この手の人達はコミュニケーションに慣れていないんです。
あと、学校や会社にいる一番反抗的な存在にも、しっかりと愛されなければ人事担当は務まらないですね。その辺は見透かされてしまうので、やはりそうしたワルたちにも一目置かれなければ、イケてる人事担当にはなれないでしょう。
2. 愛社精神<<<従業員
愛社精神はあってしかるべきですが、愛社精神が「経営者の意向」と言い換えられて、なおかつ従業員と経営陣が相反している時には、従業員サイドに立つべきが人事担当と僕は思います。
ただ、やはり従業員第一主義を謳っておきながら、結局二者択一の際に経営幹部にすり寄っていた人事担当をこれまで何人も見てきました。言うは易しなのでしょう。
そんな人事担当が、従業員に信頼されるわけはないです。
3. 情に流されやすい一面も持つべき(流されずぎはNGだけど)
これは模範例と相反しますが、人事担当が情にある程度流されるのはダメなんでしょうかね?むしろそういうウェットな人間の方が適正はあると思ってますし、そんなデジタルな奴には絶対務まらないと思います。
但し、「感情的」とは意味が違いますね。
感情的で物事を判断するのはNGですし、意見が異なる両者の間に入るときは、片一方に肩入れするのもNGです。
その場合は、両方に感情的になりつつも、両方が納得する道を探すしかないでしょう。
4. 記憶力と情報処理能力
几帳面とか、論理的思考力とかを模範例で推奨していました。これは勿論あってしかるべきですが、それより必要なのは記憶力、そして情報処理能力ですね。
「いつ」「だれが」「何を」「どんな風に」を、完璧ではないけど常に頭において置き、そして「どこにその情報があるか」を最短で発掘できる人こそが、人事に向いていると思います。
それは従業員にやる気を出させるためです。
「でも昔、***みたいな例が評価されてたよ」とか、「過去に***やってるやつは成長できてるよ」みたいなケーススタディを無限に持っておければベストですが、それを忘れた時にスッと出せる人間がいいですね。
5. 社員に嫌われていない
そして模範例の「社員に嫌われることを厭わない」は全く賛同できないですね。従業員が仕事相手となる人事担当は従業員に愛されてナンボなのに、嫌われるなんて論外でしょう。
動物飼育員が動物に嫌われちゃダメでしょうし、保育園の先生が子供に嫌われちゃダメです。なので人事担当も従業員に嫌われてうまくいく筈がない。
前にもどこかで言いましたが、「嫌われる勇気」を強く打ち出すマネージャーって大抵嫌われてるんですよね笑
自己弁護というか自己肯定なんでしょうけど、そういうプライドの高い性格が嫌われるんです。こんな本バイブルにしちゃ絶対ダメですよ。
従業員に愛されることで、色々な情報を引き出したり、悩みを打ち明けられたりするんです。
ここは絶対、守らなければならない矜持ですね。
私が考える人事担当に向いていない人
ちょっとこっちは箇条書きにしましょう。
同世代の友達が少ない人
権力者におべっかばかり使っている人
他責の人
説明が下手な人
感情的な人
同僚に嫌われてる人
オーラが無い人
ギャグセンスが低い人
承認欲求が強い人
こんな感じですかね?
基本的に「向いている人」で並べた内容と相反するものと思ってますが、やはり必要なのは愛嬌ですね。
人生で多くの人に愛されて育った人間が人事に相応しいかもですね。
まとめ
とにかくまとめると、ちょっと上で言ったように「従業員に愛されない人間が、従業員の為にに仕事できる訳が無い」という言葉に集約できると思います。
やっぱ愛がなきゃダメですね。