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手は身体の外に出た脳

久しぶりの投稿になってしまいました。
また、時間があるときにちょこちょこ書き溜めていければと思います。

さて、今回は現代の子ども達の状況と、高齢者における認知症の問題と、なんか進んでいる方向が変なんじゃないかという話をしていきたいと思います。

現代の問題である認知症。年々認知症の患者は増加傾向にある。これは日本だけの問題ではなく世界保健機関(WHO)が発表した報告書によれば、世界の認知症有病数は現在、およそ3,560万人に上ります。そして、2030年までに2倍の6,570万人、2050年までに3倍の1億1,540万に増えると予測されているのです。

では、日本はどうでしょうか。実際にどのくらいの人が認知症を発症しているのか。65歳以上の高齢者のうち認知症を発症している人は推計15%で、2012年時点で約462万人に上ることが厚生労働省研究班の調査で明らかになっています。そして、その数が2025年には730万人へ増加し、65歳以上の5人に1人が認知症を発症すると推計されています。
認知症の現状と将来推計:三菱UFJ信託銀行 (mufg.jp)

そして、高齢者施設では、認知症の予防効果がある体操や運動として、手や指を使った内容が行われる。折り紙や、編み物やその他手や指を使った運動を認知症予防としてたくさん行っている。そして、その運動が認知症の予防として効果があることもわかってきている。

一方で幼児や小学生はどうかというと、靴ひもは結べないからテープ靴、(https://note.com/bosokenta/n/nc48fd916aaea)(以前書いた内容)

タブレット端末を使用した授業で書字の時間は減少。紙に字を書かかずタブレット端末に書くので、力の入れ具合は分からない。などなど、とにかく手を使うようなことからはどんどん遠ざかっていく一方である。

先日、自宅でピアノ教室を開いていた先生が、自分の子どもが大きくなり、15年ぶりにピアノ教室を再開した時のお話を聞く機会があった。

15年前よりも、子どもたちの手や指が全く器用に使えなくなっていて驚いたと仰っていました。ピアノを練習する前に手や指を動かす運動を別で行わなければいけない状態だとも仰っていました。

高齢者は認知症予防で手や指を使い、子供たちは学習のために手や指を使わないという現状。
この矛盾はいたったい何なのだろうか?

人が進化していく過程で、直立二足方向になり、手が自由になり、道具つくり言語を獲得していった。
進化の過程で、手が脳を大きくしていったといっても過言ではない。
手を使わないことが人間としての退化になっていかないかという思いが私の中にはある。

高齢者は手を使う方向に進み、子どもたちは手を使わない方向に進む。

日本の学習はいったいどの方向に進み、どのような日本国民を育てていきたいのか?

もう一度、立ち止まって考えてもらいたいものである。





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