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ロダン貴様っ…しかし許す。他人だから

押しaudiobookアプリにて、

押し番組「そんない美術の時間」で聴いたロダンの回。

らちさんの歴史的背景をふまえつつの美術解説は斬新で

社会と美術を一気に学べる素晴らしい番組です。

これが月額750円の聞き放題なんてお得すぎます。

教科書でウンザリした同士よ、救いはここにあるぞと言いたい。

歴史と美術って繋がってるんですね~面白いです!

https://audiobook.jp/


さて彫刻家オーギュスト・ロダンの話を聞いて、気になってwiki読んでたら番組と全然関係ないところが気になってしまいました。

それは、カミーユとローズ、という2人の女性のことです。カミーユってガンダムのパイロットでしょ、と思った方とりあえず握手しましょう。その話は後ほど。

ロダンの話。ローズは内縁の妻、カミーユは若く才能にあふれたロダンの愛弟子です。いや愛弟子ではない、だって愛しちゃってるんですもの。愛ですね愛。

しかしロダンは優柔不断だった。可愛いカミーユも安らぎをくれるローズもどっちも選べないときた。

「だってどっちも好き!」

トライアングラー。三角関係が始まります。(ここで某マクロスの長髪イケメン主人公の顔が浮かぶ)しかもこの三角関係15年も続きます。

それでも子どもが出来たら結婚するでしょ?どちらか選ぶしかないよね?

と思いきや、ロダンはそれが出来なかった。

ローズには身分差を理由に、籍を入れず子どもの認知もしないロダン。

カミーユに至ってはローズの怒りを恐れたのか、ロダンは出産すら許さなかったそうで。

これに身内の不幸が重なりカミーユは精神を病み、ロダンは離れていった、、、。

もうすでに「ロダン、貴様っ」と思うでしょ?でもここからがすごいのです。

カミーユは一生を精神病院で過ごすことになります。

ローズはずっとロダンのそばにいて支え続けます。

そろそろ死にそうだからお願い!と言われたのかわかりませんが

ローズが73歳の時にやっと入籍してあげたロダン。その16日後にローズ死亡。

ロダン自身も9か月後に亡くなります。

ロダン、臨終の言葉は

「若い方の妻に会いたい」

だったそうです。


・・・・・・・・・。

若い方の妻って精神病院にいるカミーユのことですよね?

しかもあーた、子どもも産ませず入籍もしていませんよね?

なのに「妻」ですと?

ずっと傍で支えたローズを差し置いて最後に言うのがそれ?

ロダン、貴様っ!!?


男性にはわかり辛いかもしれませんが、女性は相手が女性であるだけで、同情できてしまうのです。割と簡単に。

ローズとカミーユの苦しみたるや、いかほどか。

と勝手に想像して迷いなくロダンが憎くなりました。ああ女性って怖い怖い。見知らぬ相手を憎めるんですもの。


しかし冷静になって考えると、ロダンはきっと二人とも好きだったんじゃないかと思えてきました。別れた彼女を美化しちゃってる感も否めませんが、選べないからといって「2人が俺の翼だ!」とも宣言できなかったのでしょう。(主人公がどーにも好きになれなかったマク〇スF)個人的には、いやいやはっきりしてよって思いますけどね。選ばないという選択肢をされたら「はあ?」って思いますけどね。

感じ方、考え方というのは驚くほど個人差があるということを子ども産んだり40歳過ぎたりしてから、身の回りで実感することが多くなりました。思考回路も価値観も、同じ人間という種族でも想像以上に個体差があるんだと思います。

私には理解できないけれど、ロダンはきっと2人とも愛してたんじゃないかな。その愛という感情そのものが、私と一緒じゃないだろうから本来比べようもないことですが。

女性の扱いだけに着目するとやっぱり「ロダン、貴様っ」と思うんですけれど許してあげることにしました。まあそれも他人だからですよね。みんな違ってみんないい、と思えるのは他人だからです。私がローズかカミーユ、その家族だったら無理です。


さて冒頭で握手した皆さんお待たせしました。

ガンダムシリーズにはカミーユという主人公が出ますよね。日本でカミーユって聞いたらやっぱこっちのカミーユですよね。

この、いくらなんでも不安定すぎる主人公にソワソワしてしまう私。やっぱりロダンの愛人だったカミーユが元ネタじゃないかなあと思います。

共通点を探すと見た目がちょっと似ている、才能にあふれている、すぐ衝突する、精神病院に入る。前作より運命に翻弄されすぎてしまった感が否めません。ラストに動揺してもう二度と見れないシリーズです。トラウマです。夫よ、なぜこれを私に見せた。

それにしてもロダンの代表作「地獄の門」にはロダンの子どもも彫り込まれているって本当でしょうか。

地獄の門の上で悩んでるロダン(と言われている)は

一体なにを悩んでいるのか?聞いても理解できないだろうし、知らないほうが良い気がしてきました。

しかしそんなロダンも、作品はやっぱりすごいわけです。だからこうして現代の私が簡単に彼の人生を知る事ができるわけです。偉人はすごいけど辛いよね。有名になる予定の人は恥ずかしい手紙とか、写真とか、撲滅しておきましょうね。

肝心のロダンがどうすごいのか知りたい方はaudiobookアプリで「そんない美術の時間」の解説をどうぞお聞きください。素人にもわかりやすいように解説してくれています。聞き放題なら一か月無料です。

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上野にある地獄の門を怖~い顔で眺めているオバサンがいたら、私かもしれません。












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