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【生産性向上】仕事の質を高める完了バイアスの使い方

あなたは、やるべき仕事がたくさんある場合、それぞれの仕事にどのように取りかかっていきますか。

こんにちは、Bosch(ボッシュ)です。
私は、東証プライム市場上場のIT企業を退職し、現在は再雇用で就業継続中の一般男性です。

この記事では、「完了バイアス」という人間が持つ心理的傾向を使って、仕事の質と効率を上げる方法について共有します。


完了バイアスとは

人間には、何か物事を「完了」させると、喜びを感じるという性質があります。

そのため、人間は無意識に物事を「完了」させることを優先し、「完了」させたことに満足を感じます。

これは、人間は喜びを感じることで脳からドーパミンというホルモンが分泌され、やる気や集中力、記憶力などが高まるためだと言われています。

こうした人間の傾向は「完了バイアス」呼ばれます。

たくさんあるチェックリストの項目を順番につぶしていくことに満足感や充実感を感じたことがあなたにもあるでしょう。


完了バイアスのメリット

この「完了バイアス」は何か「完了」させることが重要です。

そして、その完了させる対象は難しいものや重要なものでなくても構いません。
簡単な作業やとるに足らない仕事であっても、人は「完了」させることで喜びを感じます。

つまり、何か簡単な仕事を終わらせることで、人間はやる気が出て、仕事の効率が上がっていくことになるのです。

たとえば、メールを読んで返信したり、軽微な事務作業をこなすだけで、あなたの充実感や達成感などを感じることになります。

なので、仕事が行き詰まった時などには、何かすぐに終わるような簡単なタスクや作業などをこなしていくことで、だんだん仕事が進むようになります。

そして、徐々により大きな難しいタスクに取りかかれば、そのころにはうまく重要な困難な仕事を終わらせることができるようになるのです。


完了バイアスのデメリット

一方、完了バイアスのデメリットには、簡単な重要ではないタスクばかりをこなしてしまい、重要なタスクを進めるためのリソースを消費してしまうということがあります。

軽微なタスクばかりをやるうちに疲れてしまい、本来の重要な仕事をこなすための時間や集中力がなくなってしまうというのです。

完了バイアスのためにやり易い仕事を優先して、本来取りかかるべき重要な仕事を後回しにしてしまい、重要な仕事を終わらせることを余計に難しくしてしまうということがあるのです。
これでは、本末転倒です。

重要な仕事というのは、多くの場合急ぎの仕事ではないので、特に注意する必要があります。


仕事の質を高める完了バイアスの使い方

完了バイアスには、デメリットもありますが、うまく利用すれば、あなたの仕事の生産性を上げることができます。

たくさんの仕事がある場合には、まず簡単な仕事から取りかかることです。
いくつかの簡単な仕事を終わらせることでエンジンがかかり、仕事のスピードも上がっていくことでしょう。

そして、乗ってきたなと思ったら、すぐに切り替えて、重要な難しい仕事に取りかかりましょう。

今自分が抱えている一番やっかいだと思う仕事に取りかかるのがコツです。
自分が気になっている仕事や負担に感じる仕事に取りかかり、早めに終わらせるのです。

その結果、気持ちが楽になり、より大きな満足感や充実感を感じて、そのあとの仕事の効率もさらに高まっていきます。


まとめ

完了バイアスを利用して、仕事の生産性を上げることができます。
目の前にたくさんの仕事があり、どれから手を付けていいかわからないような場合は、まず簡単に終わる仕事から終わらせていき、仕事の効率が上がってきたと思ったら、重要で困難な仕事、特に自分の心理的な負担になっているような仕事に取りかかり、その仕事を終わらせましょう。
そうすることでその後の仕事の効率がより一層上がっていくようになります。

この記事がタメになった、面白かったと思われる方は、ぜひ「スキ」を押していただくと嬉しいです。

以上、Boschでした。

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