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おとぎ話

通勤快速の透明な朝。
明るい陽の光を感じるには、
私の心は死にすぎていた。
実行されない約束、
笑って通り過ぎる窓の外。

どれだけ走っても、
どこまでも遠い世界の輪郭。
確実なハッピーエンドのお話など、
つまらないと思うだけだった。
手にとってわかるような、
ひんやりした恋の衝撃で、
くだらない夢から
目覚めさせて。

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