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マイナスかけあわしてプラスにしてしまえ!
「毎日の仕事や家事が辛い」
「勉強やダイエットのための運動が続かない」
「新しいことにチャレンジしたいけど、踏み出せない」
そんなこと考えていたら、今日も一日が終わっていた。
多くの人が、こんな感覚を持ったことがあるんじゃないでしょうか。
私が、この負のスパイラルから抜け出した方法の一つが、朝活です。
しかし、朝早く起きるのって辛いですよね。
私は、朝活で勉強をしていますが、勉強も辛い。
朝活をしている人たちは、嫌な事や辛い事ばかりする、ただのドMなのか。。。
なんて事を考えていたら、ふと昔の経験を思い出しました。
そして、その経験は、今やっている朝活や勉強の継続にも繋がっていることが、わかったのです。
この経験は、負のスパイラルから抜け出すためのヒントになるのではないか?
そこで、今回は、
辛いこと嫌なことを掛け合わせた相乗効果によるパーフェクトライフ(理想とする人生)への到達方法
について書いていきます。
過去のだらしない自分
20代の前半。
仕事が終われば飲み会か部屋でゲーム。
お菓子もぼりぼり食べますし、毎晩ビールも飲む。運動もしない。
そのうち、何しても太らない時期は終わりを告げ、年々体重が増加します。
さらに、目の前の仕事をただ「こなす」だけで、向上心のかけらもありません。
趣味という趣味も無く、友達と遊ぶ以外は外出は無し。
今考えれば可笑しいんですが、「ひとりで買い物していると思われたくない」との理由で、外出自体が苦手という根暗な生活を送っていました。
外出 × サッカー応援
20代後半。
転勤により、友達と離れたことで、週末のほとんどが家にいるという生活を送ります。
この頃「このままじゃだめだ。時間の無駄だ。」と思い始めます。
まずは、外出しよう。そして趣味を持とう。
そこで、小さい頃から好きだったサッカーを観に行くことにしました。
外出自体が苦手。
さらに、たくさん人が居るところは、周りの目が気になるので苦手。
それでも、スタジアムにつくと、心揺さぶるような応援とスタジアムの雰囲気に飲み込まれます。
その後、何度も足を運び、最終的には、ゴール裏で飛び跳ねていました。
外出しようと思い、散歩をする。
趣味を持とうと、テレビでサッカー観戦をする。
そんな選択肢もあったと思いますが、継続できていたかわかりません。
意識したものではありませんでしたが、苦手な事を掛け合わせた相乗効果で、出不精は改善。
家庭を持ち、スタジアムに行く機会は減りましたが、今でもサッカー観戦は私の生活習慣の一つになっています。
禁煙 × ランニング
30代前半。
同僚が急遽退職することになり、2人で回していた仕事をひとりで対応しなければならない状況に。
約1年間、欠員の補充は難しく、まずは仕事をこなして、関係者に迷惑をかけないことが、私に課せられたタスクでした。
その頃たまたま見た記事が「将来、豊かな人生を送るには、30代の生き方が大切。」というもの。
これまで、向上心なく仕事をしてきたが、それではダメだ。
今、欠員があって、厳しい状態だけど、ただ仕事を「こなす」だけでは無く、さらに成果もあげよう。
そして、良い仕事をするためには、健康でなければならないだろう。
そう思い立ち、時間を仕事に十分に費やすため、そして健康面を意識し、禁煙を決意。
さらに、体力向上を目的に、帰宅後や週末にランニングを始めました。
喫煙者にはわかると思うのですが、禁煙は辛いものです。
そして、運動習慣の無い人にとっての、ランニングも同じく辛いですよね。
それでも、禁煙を続けていくうちに、呼吸が楽になる感覚があり、ランニングの距離や時間も伸びます。
体重が減るなど、ランニングの成果が出てきて楽しくなると、禁煙の効果を実感するので、禁煙自体も苦ではなくなります。
禁煙、ランニング、どちらか一方だと継続できなかったかも知れません。
ここでも、辛い事を掛け合わせた相乗効果を意識したわけではありませんが、現在もたばこは吸いませんし、運動習慣も身についています。
さらに、仕事面でもしっかりと成果を残せました(と思っています)。
ただこなすだけの仕事ではなく、一歩踏み込んで考えるようになりましたし、問題意識を持つようになりました。
その後、多くの新たな取組を提案・実行することになりますが、その基礎はこの経験からできたものだと思っています。
仕事 × 家庭
30代後半。
仕事への姿勢が評価されたのか、それとも偶然か未だにわかりませんが、これまでの個別の現場対応の仕事から、それらを統括するような職場への異動になります。
それ故に責任も大きく、経験や知識、発想力、分析力なども必要です。
こういったプレッシャーもあり、仕事が辛いと感じる時期がありました。
その頃、妻が出産のために入院。産後は妻の体力や精神面が回復せず、初めての子育てということもあり、妻も私もストレスを多く抱えていました。
仕事面では、自身のキャリアの中でも重要な時期だったこともあり、家庭を顧みず、仕事に打ち込む選択もあったかも知れません。
逆に、今の時代は育児休業制度なども充実しているので、妻の状況を考えれば、家庭中心に生活を送る選択もありました。
しかし、私はどちらも捨てられませんでした。
結果的に、辛い状況が掛け合わさった状態だったのです。
まずは、仕事でも家庭も、できることから着実にやるよう心掛けました。
仕事面では、自信が無いながらも、企画や取組を提案して、実行する。
家庭では、妻にとっては物足りなかったと思いますが、家事や子守りなど、できる範囲でしっかりとやる。
少しづつ状況が良くなってくると、これで良いんだと自信がついてきます。
そして、仕事は軌道に乗り、残業やストレスが少なくなれば、それが家庭に還元されるという好循環が生まれました。
朝活 × 勉強
そして、40代前半。
技術士二次試験合格を目指し、朝活を開始。
朝早く起きるのと、勉強をするという辛い事の相乗効果が生まれ始めています。
結果は、技術士二次試験合格により証明したい!
ですが、今時点でも朝活と勉強の効果は出ており、詳しくは、以前の記事に書いていますので、良ければご覧ください。
ここまで書いてきたとおり、私の経験を振り返ると、辛い事や苦手な事、やりたくない事を組み合わせると、相乗効果により、より大きな成果が得られることがわかりました。
意識的に組み合わせたわけではありませんでしたが、何かを始める時、または始めたけど挫折しそうな時、別の苦手を組み合わせることで、より大きな成果が得られるのかも知れません。
パーフェクトライフ
過去のだらしない自分と対局なのは、ストイックで完璧な人です。
今の自分は過去の自分よりも、良い人生を歩めているとは思いますが、ストイックだとか、完璧だとかは思えません。
完璧に見える人も みな見えないところで
青筋たてて 苦しんでる
何かに向かい 手をのばし もがいている その姿
それこそが パーフェクトなライフ
2007,B'z
私の好きなB'zの楽曲「パーフェクトライフ」の歌詞の一部です。
目標のために、自分にとって辛い事でも、嫌な事でもやる。
それに挑戦している姿は、完璧な人とは程遠い、もがいているような姿に見えるかも知れない。
ただ、そういった姿勢こそが、パーフェクトなライフであり、「完璧に見える人」であると稲葉さんは言っています。
マイナスかけあわして プラスにしてしまえ
2007,B'z
さらに曲の終盤では、「足りない自分、できていない自分が居たとしても、マイナスをかけ合わせればプラス」になると歌っています。
自分のマイナス面も、見方を変えたり、一歩を踏み出す起爆剤にしたり、他のマイナス面と組み合わせることで、プラスになる。
これは、今回の記事を通して伝えたいこと、そのものです。
長い人生の中では、本当に辛い時もあると思うので、無理は禁物です。
さらに、一気にやりすぎるのも良くありません。
少しずつ、一歩ずつ。
量でも質でもなく、大事なのは姿勢です。
そして、一歩を踏み出したならば、苦手を組み合わせてみる。
それが、パーフェクトライフへの道筋なのかも知れません。