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未来を切り開くのは強い想い。

幼い頃の原体験が私を突き動かす。

私にとっての原体験は小さい頃に、じいちゃんと過ごした日々。

戦争で父親と兄を亡くし、
次男だったじいちゃんは、
母と6人の弟・妹たちを養うため、
戦後焼け野原の日本で7年間
炭焼きの仕事をした。

高等学校で優秀な成績をおさめた祖父は
本当は大学に行きたかった。

本当は国家公務員となって
国の復興に携わりたかった。

私が知る限り最も優秀な人である祖父は
自分の能力を誰よりも理解していた。

それでも弟・妹たちが卒業するまで、
勉強したい気持ちをおさえ働き続けた。

弟・妹たちの卒業を見届けた後、
自分も学校に通った。
国家公務員の試験も受け通過したが、
健康診断の結果で採用に繋がらなかった。

無念の中、
山奥に野畑を切り開き、細々と農業をして暮らした。

優秀な弟たちが出世していくのを横目に
利益にならない農業を続けるほかなかった。

悔しかった。
兄弟の中で自分が一番優秀だと自負していた。
自分だって公務員として国に尽くしたかった。

幼い頃から、私はじいちゃんの無念を聞いて育った。

だから私の原動力は、

じいちゃんの無念を晴らす

ということ。

そのために、国連職員になって、じいちゃんと同じように、戦争のせいで学校に行けない若者たちの手助けをした。

学校さえあれば、
奨学金さえあれば、
高等教育さえ受けられれば
未来を切り開ける。

じいちゃんのような想いをしてほしくない。
無念と共に生涯を終えてほしくない。

ただそれだけの想いに、私は突き動かされてきた。

想いは力。

学校行ってなくたって、
基礎教育が足りていなくなって、
想いさえあれば後から取り返せる。

遅すぎることはない。
いつからでもスタートできる。

その想いは数々の奇跡を起こすことを見てきた。

偏差値38の県内最底辺の高校から、国立大学に受かることもできたし、
ひどい鬱で引きこもりながらも、イギリスの大学院を卒業できた。

常識なんて関係ない。
想いさえあれば、
意志さえあれば、
そこに道は作られる。

私の人生をかけて証明していきたい。

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