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心底この世に必要だと思えたソーシャルビジネス_1年やって見えた景色

「この仕事を自分はやるかもしれない」

初めてソーシャルビジネスの話を代表の田口から聞いた時、そんな直感が身体中を走っていた。

広告会社でコピーライターとしてキャリアをスタートし、花王株式会社でモノづくりからブランドづくりを学んで、ボーダレスにジョインするまで。
どんな挑戦と心境の変化があったのか、今どんな仕事に関わり、どんな景色を見ているのかを書きました。

こんにちは、ボーダレス・ジャパンのブランドスタジオの神谷です。

ネクストキャリアとしてソーシャルビジネスに興味を持っていただいている方の参考に少しでもなれば嬉しいです。


偶然、コピーライターに


ファーストキャリアは広告会社のコピーライターだった。
やりたい仕事もはっきりしないまま始めた就活で、新聞ぐらい読まなきゃなと開いて目に止まったのが、経済記事ではなく株式欄、の中にひっそり掲載された小さな広告だった。そこにこう書かれていた。

無くしてわかる有難さ親と健康とセロテープ

衝撃だった。たかがセロテープ(すいません)の価値を伝えるために“親”とか“健康”とか持ち出すか?と思った次の瞬間、肝心なときにセロテープが家にないあの絶望と渇望が鮮明に蘇った。不思議な快感だった。
コピーライターという道を見つけ、迷いは吹っ切れた。
誰かの何かのきっかけになる言葉」をいつか自分でも。そう心に決めた。
ちがう日に新聞を開いていたら、今頃ボーダレスにいなかった。
ありがとう、日経新聞。

広告会社から事業会社へ


広告会社で6年ほど経験を積み、いろんな業界のクライアントを経験させてもらううちに、クライアントのオリエンテーションから始まる広告づくりから、もっと川上のモノづくりからブランドづくり、広告まで一貫して関わりたいと考えて、花王株式会社のクリエイティブ部門へ移籍しました。
花王では、マーケティングの基本やブランドのつくり方、インサイトの重要性やモノの価値ではなく良い暮らしを提案するクリエイティブなど本当に多くのことを学ばせてもらいました。

またESGの取組みとして、たとえば視覚障害がある方向けにほとんど届けられていなかったシャンプーやヘアケアのHOWTOを音声や歌でお届けするコンテンツをつくったり、イヤイヤ期のお子さんでも楽しくシャンプーしたくなっちゃうクリエイティブを自主提案したり。
キャリアを重ねるごとに高まる「社会のためにもっと役に立てないか」という想いを自由に提案させてもらった経験が、その後の道につながっていった。

タイミングが良過ぎたボーダレスとの出会い


花王でバリバリ楽しく働いていた2020年に世界はコロナ禍に突入した。
「生きていることが当たり前ではない世界」で3人目の子供が生まれ、30年後の社会の悲観シナリオを憂いてるんじゃなくて、彼ら世代が希望がもてる社会を自分の世代がつくらなきゃいけないと強く思うようになりました。
もっと、ふだんの外へ出て、複業という形で知らない世界を見てみようと思った矢先に、出会ったのがボーダレスでした。
ハチドリ電力のマーケティングアドバイザーの一員として手伝ってくれないかと声をかけてもらい、代表の田口からソーシャルビジネスとは何か、ボーダレスがなぜハチドリ電力を立ち上げたのか、熱い想いを聞かせてもらった。

(4年前に書いたコピーまだ使ってくれてる・・↑)

・社会課題の解決が目的で、ビジネスは手段であること
・売上の伸びと社会の前進が正比例するビジネスモデル
・社会起業家のためのエコシステム
・それで当時50億以上の売上とソーシャルインパクトを出していた


この仕組みは、本当に社会を変えるかも

効率と成長ばかり追い求めた資本主義社会に取り残された人たちを、資本主義の枠組みの中で「非効率」を巻き込でビジネスをリデザインする。
できっこないだろと思ってたことに、
ボーダレスは本気で挑んで結果を出していた。

自分が磨いてきたスキルや経験で少しでも力になりたい。
そんな思いでそこから業務委託という形でさまざまなソーシャルビジネスの手伝いをさせてもらった。
出会う起業家は全員、本気。人生をかけていた。
その本気に、本気で応えたいと思った。

それを3年続けるうちに自分の中で、
ソーシャルビジネスはこの世に必要と腹の底から思える事業になっていた。
そして昨年、ボーダレスに入社した。

記憶はないけどたぶん歓迎会

入社して驚いたこと100


3年業務委託でやらせてもらっても、中に入ると驚きの連続だった。

・Slackで13カ国50事業の話題が飛び交う
・年次も役職もなく超フラットにフィードバックしあう
・若手の成長曲線が異常、目的思考と行動力が凄まじい
・社内政治ゼロ・全事業PLもCFも誰が何してるかも全公開
・会社そのものが実験、組織のカタチもどんどん変わる
・初動が速い、決断が速い、実装も改善も速い
・常に新しいことを試してて良ければ即シェア
・肩書き自由、マネージャーなし、自分で仕事を創り自走
・あなたの専門なんだっけ?ってぐらい越境して結果だす
・ピンチを面白がる人が多いからピンチじゃなくなる
・「そもそも何のため?」1日10回は唱えてる
・問いの立て方がでかい(地球、人類)

正直、100個ぐらい書けるんですが
今日はこのくらいで。

そしてお気づきでしょうか。
このボーダレスの特徴には通底する価値観があることを。

そうです。「ボーダレス」です。
社名ではなく「境界がない・なくす」という意味の方です。
ボーダレスの特徴を一言でいうならボーダレスに尽きます。

なぜなら、ボーダレスが取り組む課題は、
今の社会、やり方に取り残されてきた難題ばかり。
「今までの常識」とか「普通に考えたら」という出発点からでは、
まずうまくいかないからです。


目的から目を逸らさずに、発想も行動もボーダレスに。

THINK BORDERLESS」 「ACT BORDERLESS

この精神が、創業して18年たった今でも
DAY1のように挑戦しつづけられる理由だと中に入って思い知りました。

いまボーダレスで挑戦していること


入社して1年、ブランディング(=良い社会を共創する仲間づくり)
というミッションと向き合いたくさん試行錯誤をしてきました。
前職との仕事スタイルの違いも大きく、当初は上手くいかないこともたくさんありましたが、熱くGIVE精神あふれる仲間たちがこれでもかってぐらい助けてくれて、超スピード感あるPDCAにも、自分でガンガン仕事を創って結果を出していくスタイルにも慣れてきました。

特に印象的だった仕事は、入社前から関わらせてもらっていた昨年のパーパス「SWITCH to HOPE」策定&CI刷新&WEBフルリニューアプロジェクト

ソーシャルビジネスとは何か。ボーダレスとは何か。これからどうなりたいのか。どんな言葉なら、デザインなら、コンテンツなら、ボーダレスの志が伝わるか。いい社会をつくる仲間が増えるのか。
社外のブランディングディレクターの工藤拓真さん、コピーライターの中村直史さんにも加わっていただいたプロジェクトチームで議論し尽くして作ったボーダレスにとっても、自分にとっても大事な作品です。

このプロセスがボーダレスを知る最高の機会になりましたし、ここで作った新たな出発点(課題解決は希望づくり!)が、その後のいろいろな仕事の背骨になってくれています。
そして何よりビジネスの世界で力を磨いてきたプロフェッショナルの方々にも興味を持っていただけてキャリア応募も増えました。

そのほかにもブランドスタジオで今こんなことをやっています。

ブランディング(=良い社会を共創する仲間づくり)
・事業の仲間づくり(お客様)|コピーライティング・ディレクション・企画
・ボーダレスで働く仲間づくり|採用広報
・社会を共創する仲間づくり|共創デザインするイベント等の企画

(つまり「コピーライティング・企画」スキルを軸足に 「仲間づくり」に必要なことは何でもやる)

ボーダレスだけで社会は良くできないから、いかにたくさんの“仲間”を見つけ一緒に、課題を希望に変えるアクションを生み出していけるかがこれからの挑戦です。
「誰かの気持ちをスイッチする」あたらしいきっかけをつくり「SWITCH to HOPE」を有言実行していきます。

キャリアの観点からいうと正直、1年後に何をやっているかは自分でもわかりません。(そこもおもしろい)
専門領域を深めるだけでなく、1mmずつでも拡張していくことが、自分自身の可能性もボーダレスにしてくれると思ってます。

ブランドスタジオのオセロなふたり

見えてきた新しい景色、次なる挑戦


入社して1年が過ぎ、ボーダレスは去年とは全然ちがうステージにいる。
スタートアップや大企業を経てきた猛者たちがどんどんジョインして、1人加わるたびにボーダレスの可能性がグンと上がっている感覚がある。
(ここだけの話、今いい風ふいてますボーダレス)

そして今まで具体的なビジョンはあえて語ってこなかったボーダレスですが、今年は掲げました。

「世界中に広がるソーシャルビジネスの総合商社になる」

これは自分たちで課題を見つけてソーシャルビジネスをどんどん生み出すだけでなく、そのソリューションの仕組みごと必要としている国に持っていってやりたい人や企業とパートナーシップを組んだり、世界を救う技術やプロダクトや原料を見つけて、新たなソーシャルビジネスを生み出していくということ。挑み方は、もちろん"ボーダレス”です。

とにかく「SWITCH to HOPE 社会の課題を、みんなの希望へ変えていく」というパーパスを本気で実現するために、世界中のリソース(情熱ある優秀な人材とその国の資金)がソーシャルビジネスに注がれる状態をつくり、人類の課題を希望へ変えいく。という明確な景色を描きました。

現在は13カ国50事業、今期は売上102億円の見込みですが今の挑み方の延長線では、社会が本当に変わったと胸をはって言えるソーシャルインパクトを出すことはできません。

だからここからギアを上げるだけでなく、挑み方そのものを変えて、数百億、数千億、数兆円という規模を実現していくための土台となる事業づくりや経営体制を築いていくステージに今います。

文字にしてみるとやはり、途方もない目標ですが
でも不可能じゃないよね。どうすればできるかな?
とすぐ会話が始まるのがボーダレスの「ボーダレスなところ」です。

ソーシャルビジネスが世の中のあたりまえになって、わざわざ「ソーシャル」なんて呼ばれなくなる日まで、一歩一歩、前に進んでいきます。

というわけで、長文に最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

ボーダレスなんだかおもしろそうと思ってくださった方、ぜひ一緒に働きましょう。
キャリア採用もさまざまなポジションで強化中ですのでぜひチェックしてみてください。

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Text:Takanori Kamiya

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