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ソーシャルビジネスというキャリアの選択肢
6月からクリエイティブディレクターとして、ボーダレス・ジャパンにジョインした、きわです。
これまで、グラフィックデザイナー→Webデザイナー→UIUXデザイナーと少しずつキャリアをスライドさせてきましたが、ソーシャルビジネス×デザインという新たなキャリアが幕を開けました🎉
・そもそもソーシャルビジネスってなに?
・ソーシャルビジネスxデザインってどういう働き方で何をするの?
っていう話を紹介できたらと思います。
👇Podcastもあるのでよかったらどうぞ!
これまでのキャリアパス
大学1年の頃まで、研究者になり人を幸せにすることを夢みていましたが、諸事情によりその夢を諦めることに。かわりにデザインの力で人を幸せにしたいと思い、デザインの世界に飛び込みました。
学生時代はブランドコンサルティング会社のLandorでインターンを、社会人になってからは制作会社やスタートアップでのCtoCサービス立ち上げなど経験しました。
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その中で転機となったのが、デザイナーとして自信を失いかけていた時期に「デザイナーなんだし、働き方もデザインしたら良い」と後押しをしてもらったことです。
どうしたらデザインの力で人を幸せにできるのか。
1日でも早く、人の幸せに貢献できるような成果を出したい。そのためには1つの会社に所属するのではなく、幾つも仕事をして数を打ちたいし、経験を積みたいと思い、2019年から個人事業主として複数の企業と契約し働くことを選択しました。
個人事業主になってから一番長く、そしてメインでお仕事をしていたのがGoodpatch のフルリモートデザインチームGoodpatch Anywhereです。Anywhereでは様々な企業様のデザインパートナーとして事業戦略〜UI/UXまで様々なプロジェクトを担当させてもらいました。Anywhere以外では、スタートアップの立ち上げや、起業し地方創生プロジェクトの企画〜デザインをしたりと、とにかくいろんな挑戦をしてきました。
Goodpatch Anywhereでの5年間
Anywhereは最速で組織実験を繰り返していく刺激のある環境でした。
クライアントサイドは、社長、役員、事業責任者、プロダクトオーナーが出てくるので、こちらは案件が始まると圧倒的なスピードと量の知識のインプットが必要とされ、同じ視座でのディスカッションを求められます。
しかも決まった契約期間の中で、全力でやり切りクライアントの期待値を超えるアウトプットを出さないといけないプレッシャーが常にありました。
クライアントの事業に深く向き合い、仕事をしてきたからこそグッと成長できたなと感じています。
当時の事業責任者に「手綱を離してはいけない」と言われたのですが、これは働く上でこれからも大事にしたいと思ったことなので、ずっと忘れないと思います。どんなにしんどくても、上手くいかなくても、手綱を離さなければ、まだまだ進めるし軌道修正だってできるということを教わりました。
Anywhereでの5年間は、人にも恵まれた最高の職場でした。
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起業で得た学び
一方、起業をしたことで、マネタイズの大変さを痛感しました。自分が立ち上げた会社では教育問題、害獣問題、薬草の利活用など私が住んでいた地域に特化した様々なプロジェクトの企画からデザインまでマルっとやっていたのですが、どんなに社会的に意義があることでも、お金にするのは本当に難しかったです。おかげでビジネスのことを勉強するきっかけとなったので結果オーライですが、めちゃくちゃしんどかったです…!
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私が本当にやりたいことは何か
個人事業主になり、担当したクライアントさんや業界は多岐に渡ります。
その中で自分が本当に興味がある分野が見えてきて、人を幸せにするデザインをしたいという漠然なものから、デザインを通じて社会課題を解決し、より良い社会を創り上げたいと感じるようになりました。
ソーシャルビジネスという選択肢
そんな時、以前ご一緒したデザイナーさんがボーダレス・ジャパンに勤めており、一緒に働かないかと声をかけてくれました。
カジュアル面談をしてもらってもイマイチ全体像が掴めなくピンとは来なかったのですが、ボーダレス・ジャパンの代表であるたぐっさんの本を読んで度肝を抜かれました。
まず売り上げが本を出した2020年当時55億。(ちなみに2024年は102億になる予想です)
社会問題でそんなに稼げるってどういうこと?補助金、自治体案件とかいっぱいやっているのか?と本当に不思議でした。
本を読んでみると、
起業や経営に必要な資金やノウハウを
共有し合う「カンパニオ」という仕組みを作っていて、その事業が13カ国で50以上もある全ての事業のビジネスモデルはソーシャルコンセプトという、解決したい社会問題に繋がっているので、事業が伸びると社会問題解決に直結する仕組みになっている。
社会問題がどれだけ解決されているか測定するためのソーシャルインパクトが最重要指標とされ、売り上げ、利益重視のビジネスになることを避ける
などなど、読めば読むほど、すごい…!が止まりません。
私がしたかったのはまさにこれだ!!と思い入社を決めました。
ボーダレス・ジャパンの実態
入社前とのギャップ
入社後、事前に本や面談で聞いてた話とギャップがあるかと言われると全くなく、むしろどんどんやってみよう!というトライ&エラーに対するフットワークがとにかく軽い。全てが社会問題解決に直結していて、メンバー同士どうしたらもっと良くなるのかと課題に真剣に向き合って議論できる環境は本当に働いていて気持ちが良いです。
スピード感はスタートアップやGoodpatchでのクライアントワークを経験してるので、そこまでビックリするスピード感ではなく、これまでのペースで働けているので私にはあっています。
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お給料はいいの?
中途採用の場合、基本前職と同じ金額帯の給料での採用となり、自分のこれまでの経験と、生み出す仕事のアウトプットの価値をしっかり評価してもらえていると実感できます。
ちなみに以前海外のNPOについて調べる機会があったのですが、アメリカではNPO勤務で1000万円以上稼ぐのはよくあることだそうです。
日本では社会問題に向き合う人の給料がまだまだ低いですが、ボーダレスがソーシャルビジネスのロールモデルになれば、多くの社会問題に関わる人の給料がしっかり上がり、日本が変わっていくのではないかと思っています。
社内でのデザインの価値は?
転職するにあたり、最後の決め手となったのはその会社がデザインの価値をどう捉えているかです。デザインはただの装飾ではないし、そこに価値をしっかり感じている会社で働きたいと思っていました。
ボーダレスに入り、私がやっている業務は主に既存事業の改善と、新規事業の立ち上げで、代表のたぐっさん&それぞれの事業代表&クリエイティブチームといった感じの少人数で行っています。
そこで感じたのは、とにかくデザインがとても重要視されていること。
デザイナーにとって、これ以上働きやすい環境はないんじゃないかなと思います。
そして、たぐっさんは「歩くユーザーテスト」だなと思うくらい常に自社プロダクトの試作品を使ったり、新しい表現を登壇や記事で話してみて反応見たりと、ずっと検証改善を繰り返していて側で働けて学びだらけです。
私ももっと頑張らねば…!
どんな風に働いてる?仕事内容は?
今の会社のフェーズは、ボーダレスをソーシャルビジネスのロールモデルにするため、しっかりソーシャルインパクトを出していくことが直近のゴールです。なのでクリエイティブチームはガッツリと事業改善を行っています。
グラフィック系から、Webサイト、商品デザインまでデザインするものは多岐に渡ります。
担当している事業をいくつか挙げると、
バングラデシュの貧困問題を解決する革製品ブランド「ビジネスレザーファクトリー」の新しい商品ラインアップ開発
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電力代が安くなるだけでなく、毎月の電気料金が社会貢献活動への寄付、そして自然エネルギー発電所の増設につながる自然エネルギー100%だけを販売する「ハチドリ電力」の新しいプラン支援
などデザインの領域は多岐にわたります。
ソーシャルビジネス×デザインで、デザインの可能性をどこまでも広げる挑戦ができています。
ソーシャルビジネスというキャリアをデザイナーに選んで欲しい
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研究者を目指していた学生時代、医療は人命を左右する大きな力があると教わりましたが、私はデザインも同じだと思っています。
この世の中にデザインされていないものはないし、誤ったデザインで人の命を脅かす例だってある。
それくらいデザインは力のあるものだから、一人でも多くのデザイナーがソーシャルビジネスというキャリアに進んだら、社会はもっと良くなっていくと信じています。
あなたの次のキャリアの選択肢に、ソーシャルビジネスはいかがですか?一緒に働けるのを楽しみにしています。
採用情報
現在、ボーダレスでは世界13カ国で50以上のソーシャルビジネスを展開しており、新規事業開発やマーケティング・クリエイティブなど複数ポジションで採用強化中です。
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Text:Kiwako Miura