見出し画像

考える前に、まずは行動。小さな成功体験が起業の糧になる

「起業での失敗経験は?」
「学生にうちにやっておけばいいことは?」

ボーダレスの若手メンバーが学生の時に聞きたかった質問に対してゲストに本音で答えてもらう #ぶっちゃけどうですか シリーズ。

今回のテーマは、「起業の失敗談」。ホームレス問題を解決するための事業を行う市川と日本一面白く社会を知れるメディアを目指す「RICE MEDIA」を運営する廣瀬に話を聞いてみました。


答えてくれた人:

市川加奈(いっちー)(写真左)
1993年生まれ。東京都出身。中央大学卒。大学で途上国の貧困問題を調査するうちに、日本にも貧困問題があることに気づき、ホームレス問題の解決を志す。全国の炊き出しや夜回りに参加して支援者や当事者と対話をし、持続可能なソーシャルビジネスをするために、ボーダレス・ジャパンに入社。既存事業にて生産管理や工場立ち上げを経験し、ホームレス問題をテーマにしたRelight株式会社を起業。

廣瀬智之(トム)(写真右)
1995年生まれ。滋賀県出身。立命館大学卒。学生時代報道写真家を志し、取材活動に取り組む。情報過多な現代において、社会的な発信が届きづらくなっている現状に課題意識を持ち、Tomoshi Bito株式会社を創業。社会課題をアイデアの力で分かりやすく、時に面白く届ける発信「クリエイティブジャーナリズム」を掲げ、動画メディア「RICEメディア」を展開している。

※ボーダレスでは、あだ名文化が浸透しており普段からあだ名で呼び合っています

Q.起業に必要な心構えとは?

ー社会課題の解決をするための起業をお二人とも経験されているわけですが、何か準備をして起業しましたか?

トム:たくさん準備して起業したかというと、そうではありません。一番大事なのは、勢いだと思います。「環境がそうさせる」ということがありますが、やり始めたら戻れないです。「やるしかない!」と追い込まれる環境に身を置いて、とにかくチャレンジしてみるというのが大事かもしれません。

JOGGO時代の市川

いっちー:私は新卒でボーダレスに入社したのですが、最初の配属先のJOGGOで事業づくりを1から学びました。店舗の立ち上げや生産ラインの確率など、社会人になってすぐこの経験ができる会社は本当に稀有だと思います。そのおかげで、自分の事業をスムーズに始めることができました。

もちろん、ボーダレスに来てもらえたら嬉しいですが、まずはどこかの企業で働いてみたり、事業をつくっている先輩直下で学んだり、現場に身を置いてみることをおすすめします。

心構えについては、「失敗してもまた別の道をいけばいい」というポジティブマインドでやっています!

Q.起業して失敗した経験はある?

ーポジティブマインド大事ですね!起業した後、失敗した経験があれば教えてください

いっちー:実は起業して1週間で事業崩壊のピンチを迎えました(笑)。当時、利用者の方に紹介するはずだった仕事がすべてなくなってしまったんです。急いで事業モデルを書き直して、今に近いビジネスモデルで再出発しました。

実際にやってみると全然違うし、その都度プランを修正しながらやっていくのが起業の醍醐味かなと思います。当時は1日寝込んでしまうくらい落ち込みましたが、いつか振り返った時の「ネタができた」と切り替えましたね。

RICE MEDIAのメンバー

ートムさんはどうですか?

トム:入社後、起業のプランニングに着手し7月の社長会で承認を得たのですが、当初考えていたニュースアプリの事業は、月の売上がたった500円でした。当然、ずっと赤字です。思い返すと、マネタイズの方法を最初からユーザーを集めながら広告収入にしたのが、失敗のポイントだったなと思います。

メディアをつくりたいという気持ちを持ちながらも、これからどうしていくかを考えていた時に先輩のたかしさんからこんな言葉をもらいました。

「夢中と努力は違う」

何かが好きで好きでたまらなくて、夢中で事業をしている起業家と、「やらなければ」というある種の強迫観念にかられて努力している起業家、どちらも素晴らしいんだけど「努力は夢中には勝てないんじゃないか」というアドバイスをもらいました。

当時は、メディア以外のビジネスをつくろうともしていたのですが、やはり原点回帰して自分が夢中になれるメディア事業で再起することを決めました。

ーいまやYouTubeのチャンネル登録者数は30万人を突破している「RICE MEDIA」誕生の裏側にはそんなストーリーがあったんですね。すごい!

Q.学生にうちにやっておけばよかったことは?

ーお二人が、学生のうちにやっておけばよかったことはありますか?

いっちー:学生の時ボランティアはやっていましたが、起業した経験はありませんでした。小さくてもいいから起業してみて、経営やお金といったビジネス感覚を身に着けてもよかったかなと思います。

ただし、変に学生だから「これをやらなきゃ」と気負う必要はないかなと思います。社会人になってできることもたくさんあります。学生という肩書が使えるうちにいろいろなところに飛び込んでいくと面白いのではないでしょうか。

トム:いっちーさんと被りますが、自分の作ったもので1円でもいいから利益を生むという経験をするといいと思います。アルバイトもいいけれど、世の中に価値を生んで対価をもらうという体験は、必ずビジネスに生きてきます。(僕の場合は、タイダイ染め屋さんをやっていました)

Q.学生のみなさんに伝えたいことは?

ー最後に、学生のみなさんにメッセージをお願いします。

いっちー:将来この問題を解決したいとか、こういうサービスを届けたいとか、何か想いがあるならば、起業は一つの選択肢になると思います。ただ、起業が目的にならないように気を付けてください。無駄なことは何一つないので、いろいろな経験をしてやりたいことを見つけていって欲しいです。

トム:動く前にいろいろと考えてしまうことも多いかと思いますが、まずは動いて、それから考える。この順番で物事を進めるのもいいと思います。頭で考えて分かることと、身体で覚えないと分からないことは明確に違います。興味があることは小さくてもいいからまずやってみる。そこから見えてくるものを大切にしてください。応援しています!

※この記事は、以下のイベントの内容を一部抜粋し作成しています。

当日は、多くの学生の皆さんに参加いただき、嬉しい感想をいただきました。

参加者のみなさんからの感想

  • 生々しいお話を赤裸々に聞けて、非常に参考になりました。

  • ボーダレスジャパンの雰囲気や仕組みが分かりました。

  • 起業に関してのリアルな悩みや大切なことが聞けて良かったです。

  • 興味深いお話と面白いお話が聞けてよかったです!

動画をノーカットで見たい方はこちら

「他の質問への回答もぜひ知りたい!」という方は、ボーダレスのLINEをご登録後、「ぶっちゃけ失敗談」とトークに送ってください。

イベントの録画のURLが自動返信で届きます。

ご登録はこちらから▽
学生の方⇒https://lin.ee/2naQ6eE
社会人の方⇒https://lin.ee/rlE2Xho

採用情報


現在、ボーダレスでは世界13カ国で51のソーシャルビジネスを展開しており、新規事業開発やマーケティング・クリエイティブなど複数ポジションで採用強化中です。
●キャリア採用
●新卒採用(新規事業開発コース)
●インターンシップ

◇社会起業を目指す方はこちらをご覧ください

TOPICS
「ホームレスという言葉なくしたい」から市川加奈さんが手がける「仕事紹介」 その日常と葛藤


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?