もしも、〇〇さんが数学好きの営業マンなら?!
営業の言葉に「飛び込み営業」という言葉があります。
飛び込み営業とは、新規顧客獲得のためにアポイントなしで商談を行う行為です。営業の中でも難易度が高い営業スタイルであり、体力的にも精神的にも高いことが求められます。(私は、ダメダメでした〜)
少しでも新規顧客獲得を増やしたい場合、どうすれば良いでしょうか?
コミュニケーションスキルや経験則、状況判断、etc…などありますが、ここでは「飛び込む」ということに注目してみましょう。
すなわち、「どう飛び込むのか?」という問題を考えます。
どう飛び込むのか?という問題を以下の問題として考えます。
全ての営業先を一度づつ周り(二度通ってはいけない)、最小の移動コストで出発地点に戻るにはどうすれば良いか? とする。
設定:
営業先がN個あるとします。
経路の総数は、(N-1)!/2個あります。
この(N-1)!/2個の経路の中から、最小の移動コストである経路を選べば良いこととなります。(組合せ最適化)
例えば、3社営業に行くとすると、経路は1つです。これしかないやーん。
4社だと、経路は3通り。
5社だと、12通り。
6社だと、60通り。
、、、
10社だと、181440通りあります。
数十社以上だと、、、
んーーどうすれば良いもんか。
よし!計算機を用いて計算してみよう!!!!
FLOPS=Floating-point Operations Per Secondよ呼ばれる計算機を用いると、およそ数京年以上(数十社以上)かかります。。。(スーパーコンピューターでも無理ということ)
では、この結果を上司に相談してみましょう。
〇〇さん:数十社以上だと数京年以上かかることがわかりました!
上司:数京年とは、何だね?
〇〇さん:億年越えです!
上司:俺、死んじゃってるよ〜
〇〇さん:子孫に言い伝え続けるのはいかがでしょうか?
上司:。。。。
という展開になることは容易でしょう。
実は、この問題を、「巡回セールスマン問題(未解決問題)」と呼ばれています。
NP-hard問題とも呼ばれており、現時点の計算機では計算することが難しい問題であるということです。(量子計算に期待!!)
本題に戻りますが、現代の計算技術的には〇〇さんは、地道に一つづつ営業をすることが数学的には大切だということがわかります。(厳密解、近似解の計算方法はありますが、大きな成功はしていません)
営業の方々にRESPECTを送ります。
引用
Boozer Intelligence株式会社:WEBサイト