真剣勝負と愛が溢れる宝石箱に泣かされてしまった〜ドラマ『フェルマーの料理』〜
私の3大「高橋」の1人、高橋文哉くんと、実は最近かなり気になってる志尊淳くんのW主演。
調理師免許を持つ文哉くんが料理人役!ってことで話題なってたらしい。
リアルタイムには追えなかったので、撮り溜めておいての一気見しました。
あらすじ
高橋文哉×志尊 淳 W主演!
“お前の数学的才能は料理のためにある”
夢破れた天才数学少年が
謎に包まれた料理界のカリスマとともに
数学的思考で料理という難題に向かって立ち上がる!
才能同士がぶつかり合う料理の頂点の世界で描く
若きプロフェッショナルたちの
真剣勝負 ガチンコエンターテインメント!
(「フェルマーの料理」公式サイトより)
感想
このところ、『きのう、何食べた?』『あたりのキッチン』『天狗の台所』…と、飯テロドラマにハマっていた私。
これらのドラマ、見ると料理したくなったりしたので、「家事モチベドラマ」と呼んでました。
でもこのドラマ、お気に入りの2人が主演とはいえ、「数学x料理」?「高級フレンチ」??ってことで、私とは縁がなさすぎ、正直、あまり期待してませんでした。
ただ、主演の2人に加え、リヒト(板垣李光人)も出るし、小芝風花ちゃんも好きだし、ってことで、撮り溜め分をなんとなく見始めた、、、ら、結局、週末土日を使って、最終話10話まで一気に最後まで見てしまいました。さらに今もリピ中。
ちなみに、フェルマーとは、17世紀の数学者のこと。
彼が残した「フェルマーの定理」は証明されるの350年以上掛かって「世界で一番難しい定理」と言われてるそうで、、す、、知らんけど。
そんな小難しい数学だけをずっとやってて、数学オリンピックを目指し、数学で高みを目指していた主人公・岳が、絶対的に敵わない存在と出会い、その道に挫折、新たな道として料理と出会うのが、全ての始まり。
料理のみならず、日常生活でも、数学の定理や公式などを当てはめて考え、考え出すと他の人の理解できない言葉や数式を語り出し、止まらない。ちっちゃい子が自分の好きなことに夢中になって止まらないのと同じ。
高橋文哉くん、なんか垢抜けない、純朴な役、ピッタリ。洒落っ気のない髪型や魚見さんの思いに気づかない鈍感さとか。そしてきらきらお目目で話す数学絡みのセリフは、字幕で見てても理解不能。でもその楽しそうな嬉しそうな顔だけはビンビン響いてくるのです。
そんな岳の、料理の才を見抜き、その世界に導く謎めいた天才シェフ・海。
志尊淳さん、こういう謎めいた過去やバックボーンを持った役、いいんですよねー。
『走れ!T校、バスケ部』での、いじめられた過去を持つ転校生、『半分、青い』のゲイの美少年、、そして3月公開の映画『52ヘルツのクジラたち』でも、生きづらさを抱えた、優しく心に寄り添ってくれる素敵な人を演じてます。
このドラマみたいなちょっと強くて高圧的な役も、静かで穏やかな役も演じられて振り幅がすごい!
もっちろん、私のお気に入り俳優さんベスト5(なんじゃそれ?)にランクインしてます!←同率同位がたくさんいて5人じゃ収まらないけど。
で、前半は、2023年の「今」を描きつつ、各話冒頭かラストに2024年の「未来」のシーンが流れる。
それが、ドラマが単なる岳の成長物語、、という明るい展開じゃないことを匂わせ、「何か起きるの?」と思わせます。
後半も、謎の解き明かしで過去が描かれます。
一人一人の「過去」「トラウマ」「辿ってきた道」、それらが全て今に繋がっていて、未来につながる。
でも、その未来は決められたものでなくて、ちょっとしたきっかけや気づきで変わっていくということが感じられました。
私的には2024年、レストラン「k」の仲間たちが全員いなくなってしまった、その瞬間に、岳が、急に昔の岳の顔になって、「こんなはずじゃなかった」というシーンがすごい印象的でした。
服装も髪型も、変わってしまった後の岳なのに、なんだか、悪い夢から覚めたみたいに中身が昔の真っ直ぐだった岳になってて…。
寧々さんが言ったように「その気持ちをみんなに話せばよかったね」って言ってあげたくなりました。
「分かるように話せ!」って何度も言ってた海の言葉の本当の意味がここにあったのかな、と。
そして、その言葉が、第9話で岳の、そして最終話で海の心をも立ち直らせることに繋がるから、深いんだなー。
それからこのドラマ、若者たちが夢や目標に向けて挑戦していく物語であるのと同時に、親子の物語でもあると思いました。
岳と岳の父・勲(宇梶剛士)。
手元に置いておきたいくらい心配だけれども、初めての世界に飛び立とうとする息子を見守り、いつでも「味方でいるよ」と伝えてくれる存在。
そのことを岳もしっかり分かっていて、そんな父親の愛情が「岳」を作っていることが見ている私たちにも伝わってきます。
素敵なお父さんだなー。宇梶さんのグイグイ来るハグとセリフに感動でした。
そして、海と渋谷先生(仲村トオル)。
親子ではないけれど、単なる「師弟」ではない絆。最後の最後で、「親子」になったシーン、感動しました。
海を演じる志尊くんの、それまでの強気な顔とは全く違う、堪えきれない想いが溢れる表情にウルッときて、、
「俺に人生をくれて、ありがとうございました」
に涙が溢れ、そして渋谷先生の「美味しかった!」で号泣!
全然笑わなかった仲村トオルさんが見せた微笑み、、年をとっても素敵です。
他にも魅力的なキャストがたくさん。
及川光博ミッチーは、ほんと、こーゆー嫌味なやつを演じさせたら右に出る人はいないくらいのハマり役。しかも、やり込められるのも定番。だから憎めない(笑)
小芝風花ちゃんは『彼女はキレイだった』や「トクサツガガガ』で好きになりました。このドラマではあまり笑顔なく、厳しい表情が多かったけど、やっぱりお気に入りの俳優さん。
リヒト(板垣李光人)くん、言わずと知れたドラマ『silent』からのお気に入りですが、昨年は大河あり、映画『なのに、千輝くんが甘すぎる』あり、このドラマあり、で大人気!
今季も、なにわ男子みっちーとの『マルス』が始まるし、体はちっちゃいけど、ビッグな俳優さんへの道を進んでて嬉しい限り、、、って、何様な私。
そして岳の元同級生・魚見さん役の白石聖ちゃんはNHKドラマ『しもべえ』や『カナカナ』でのイメージが強い俳優さん。今回も体育会系のすっきりサッパリ女子、でも密かに岳を思い、陰に日向に彼を励ます役。
パーカー交換のシーンでは、「岳〜!ここはハグだろー」って言ってしまった私です。
寧々役の宮澤エマさんは、キャスト名を見るまでエマさんとは分かりませんでした。私の中のエマさんはNHK朝ドラ「おちょやん」の義母役。なので少し年齢が上の落ち着いたイメージだったので、こんな可愛らしいメイドさんちっくな服装としぐさにギャップ萌え!でした。
他にも、細田佳央太くんや久保田紗友ちゃんなど、気になる俳優さんがたくさん出てたドラマですが、その中のお一人、高橋光臣さん。
素顔の高橋さん、Instagramで、プロ顔負けの腕前のスイーツ作り動画を見てて、ドラマ『科捜研の女』の権藤刑事(懐かしい!!)のイメージとのギャップを感じてましたが、今回は上半身裸で食事する謎の男。
原作にない役らしいのですが、その肉体を見せるために作られた役?って思ってしまいました。
そのうちインスタで、スイーツだけでなく、フェルマーの料理再現メニューも作るかな??
あっ、それなら、「将来の夢は料理人」だった文哉くんか?
私ら素人には作れないようなメニューばかりでしたが、どこかで再現メニューを食べさせてくれるレストランとかあったら、行ってみたい!!
文哉くんが料理、光臣さんがスィーツ、というコンセプト、よくない?
まとめ
「数学x料理」なんて、奇想天外なことを掲げてた物語ですが、「料理」「料理界」はあくまでもステージの一つ。
最終話での、「限界を越える」の「限界」なんて実はない!常にさらに先を、さらに上を探求していくんだ!ということを伝えてくれるドラマでした。
昨年のWBCで「憧れていては越せない」と大谷選手が言ったように、憧れる存在、目標とする存在は大事だけど、それを越えることだけを目指すのではなく、その先にあるものを追い求めていくことが大事なんだなぁと。
真理の扉を開くため、限界を越えるため、「孤高」であろうとした海。
海に憧れ、「海さんのようになりたい」と言い続け、「孤高」という名の闇に堕ちていった岳。
その2人が小さな店の、狭いキッチンで行き交いながら作ったナポリタンはきっとこれからもどんどん進化していくんだろうな、と思いました。
うーん、ナポリタン、食べたい!!
そして、なんと言っても、トッキュウジャー(志尊淳)×仮面ライダーゼロワン(高橋文哉)× 仮面ライダージオウ(板垣李光人)の共演!
やっぱり仮面ライダーと戦隊は名優&イケメンの宝石箱やー!
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ただ、お値段も高いので、しばらくは配信(字幕付きのNetflix)でリピかな。
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