『シナリオセンター式』で『起承転結の起』の中箱を考える
『シナリオセンター式 物語のつくり方』で作る物語。
今回からは、いよいよ箱書きの『中箱』部分を進めていきます。
前回の記事はこちら
プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方
新井一樹 @Scenario_Center
今回は『起承転結』の内『起』の部分を深掘っていきたいと思います。
私の想像した物語の『起』の大箱は以下でした。
起:
優翔はAIシステムを開発する。
自分では決めかねていた研究室をどこにするか、AIに決めてもらう
ここで、『起』を考える際に意識しておきたいことが『起の役割』。
各部分の役割を無視して作ってしまうと、物語として収拾のつかないしっちゃかめっちゃかなものになってしまいます。
『起の役割』とは何か?
『シナリオセンター式』では以下の点を挙げています。
これらを踏まえたうえで以下の点を考慮する必要があります。
出だしで引き付けられないと、読者が早々に離脱してしまう可能性があります。
出だしをどうするか、というのは極めて重要です。
どの場面から物語を始めるかも重要です。
ただし、これは箱書きを一通り書いた後でもできるので、最初はあまり意識しなくてもいいかもしれません。
箱書き全体を見て、付箋を張り替えるように順番を見直せばいいだけです。
3番目の『つかみ』は、1番の『出だしをどうするか』と似ていますが、要は『読者が引き込まれる書き方』をしよう、ということです。
『起』には、『天地人の紹介』や『物語のジャンル・テイストを伝える』といった役割がある故にどうしても説明調になりがちです。
しかし、製品の説明書を読んでいておもしろくない(説明書がおもしろい必要はありませんから)のと同様、単なる説明文では読者におもしろいと思ってもらえるわけがありません。
4番目の『謎』は、なにもミステリーのような謎を設定しろ、ということではありません。
主人公が抱えているトラウマのきっかけだったり、ヒロインの裏の顔だったり、物語の最後に明かされると読者が「そういうことだったのか」と合点がいくような、それでいて感動を与えたり、恐怖を覚えたりする設定を作ってあげると、物語に効果的に働くよ、ということを『シナリオセンター式』では言っています。
毎回1000文字程度に抑えようとしているのですが、今回もここまでで既に1300文字を超えてしまったようです。
少し長くなってしまいましたが、次回こそ『起』の『中箱』を展開していきたいと思います。
プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方
新井一樹 @Scenario_Center
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