パニック障害の話3

パニック障害になってから半年ほどで就活。その頃には頓服だけでほぼ乗り切っていた。夜も眠れるようになり、食べることもできていた。(ように記憶している)

就職先も決まり、発作もほぼ起こらず、病気のことは忘れかけていた。

しかし就職してから悩みは尽きなかった。
上司のあたりがきつくて毎日トイレで泣いていた。最終、上司の前で泣いた。
そんな上司との外回りがあり、緊張でご飯も食べられなかった。
なんとか(途中ピンチはかなりあった)外回りを乗り切り、会社に戻り、報告書を書いていたときだった。

急に目がチカチカし、呼吸ができなくなった。おかしい。キーボードを叩く指先の感覚がなくなり、全身が冷たくなっていく。息ができない。
トイレに行って落ち着こうと立ち上がったとき、視界がぐらりと揺れた。

自分の名前を呼ぶ上司のもとに行き、上司が用件を話そうとしたときに私は座り込んでしまった。

そこからはあまり覚えていないが、救急車がきて、処置室みたいなところに到着し、私はそこで「パニック障害です、私は精神障害者だから何もしなくて結構です」と泣きながら叫んだ記憶がある。

記憶が曖昧だけれど、救急車が来るまでの間、背中をさすってくれたのも、病院から家まで送り届けてくれたのも上司だったことと、処置室から戻るときに小さくハイタッチしてくれた看護師さんのことはずっと覚えている。

結局、会社は3年少しで退職した。
仕事自体は好きだったけど、長距離の移動や深夜の残業が発作が起きてできなくなってしまった。

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