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【読書メモ】『日本発酵紀行』(小倉ヒラク、D&DEPARTMENT PROJECT)

小倉ヒラクさんのことは注目していてだから買う。どこで買ったかは忘れた。

発酵デザイナーの小倉ヒラクさんが全国の発酵食品を求めて旅をしたその記録である。さすがに47都道府県全てを取り上げるのはページ数的に難しいのか一部載っていない地域もあり、また本番中でも急に違う地域に行くので他の場所にワープしているような不思議な気持ちになる。

前著の『発行文化人類学』のときよりも読みやすく、時折挿入される写真と相まって一緒に旅している気分になるのが嬉しい。

各地の発酵食品の物珍しさも面白いが、小倉ヒラクさんは文化への考察部分がめっぽう面白い。細かくは描かないが

"大事なのは『どうつくるか』ではなく『どうしてつくったか』だと思うんです"

"「様式」ではなく「発想」、スタイルではなくコンセプトこそ文化の核なのだ"

とりあえずこの言葉に出会えただけでも読んで良かった。

店の旅のコーナーに入れたいなあ。


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