【読書メモ】『なぜ世界は存在しないのか』(マルクス・ガブリエル、清水一浩(訳)、講談社)
2020.4.13読了
タイトルが最高なので買う。久しぶりの思想書なので肩肘張って読み始めたが話し言葉なので読みやすいのが嬉しい。
が、やはり思想書は思想書であり、字面を追ってはいるものの理解できているかと言えばかなり怪しい……。「新しい実在論」を紹介しているのだけれど、自分の理解できた範囲でものすごく簡単に要約(できないから本になっているのだけれど)すると……
全てのものを包摂する唯一の存在=世界は存在しない。
あらゆる対象は何らかの意味として現れるもので、その意味それ自体が存在。
意味が現れる場=意味の場がある。
意味の場には「物理学」だったり「美術」だったりはたまた「仕事場」だったり「生活」だったり、さらには「シャーロックホームズシリーズ」だったり「サイコパスシリーズ」だったりとにかく色々なものがある。
我々は常に様々な意味の場に属している、様々な意味の場に移動している。
構築主義よくない
……うーん、分からなくなってきた。なんでそれが冒頭の世界は存在しないになるんだ?
また図式化してみよう。
でも世界は存在しないとか言っておきながら最後の終わり方がポジティブなのが気に入った。
"わたしたちは、皆でともに途方もない歩みを勧めているさなかにいる"