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2020年3月の記事一覧
【読書メモ】『コンヴィヴィアリティのための道具』(イヴァン・イリイチ、筑摩書房)
『さよなら未来』に何度か出てきた本なので読む。資本主義社会に対する根源的な疑義ってことだと思うのだけれど、資本主義社会にドップリ浸かった自分には本書の「自立共生的=コンヴィヴィアル」な道具の存在を本書の指摘する通りまったく想像もできないし何なら反発すら覚えてしまった。
一方で根本から違う価値観については反発を覚えるのが当然であるし、資本主義に問題があるのは当然だと思うし、その資本主義を超える
【読書メモ】『あの本は読まれているか』(ラーラ・ブレスコット・吉澤康子(訳)、東京創元社) 4/21発売予定 サンプル
縁あってご恵贈いただく。
全編にわたって静かな印象だが所々ハッとさせられるような文章があって、寂しいような悲しいような愛しいような複雑な気持ちになる読後感。
それにしても一冊の本を、しかも思想書ではなく物語を、兵器として考えてバラまくということが実際に起きた。それを真面目に考えて、真面目に実行した人々がいたということに驚く。
言葉が異常に軽く扱われるいまの日本にいるとそんな世界が
『hibi/どこにいても本屋』(松井祐輔)
イズマイで『hibi/どこにいても本屋』を読み終わったのだった。
そういえば最近、松井さんと会っていないなあなどと考えながら読んでいたら頭の中をそのまま取り出したようなダラダラした文章が、ようやく元気を取り戻しつつある脳味噌にちょうど良く染み渡っていって滋養が得られたのだった。
あとアタリだったみたいで #nowreading ステッカーが付いてきた。どこかに貼ろう。
【読書メモ】『ホホホ座の反省文』(山下健二・松本伸哉、ミシマ社)
京都のホホホ座で山下賢二さんにサインをしてもらい購入。ホクホクである。
取材後、かつ『ガケ書房のころ』(こちらは取材前に読んだ)を読んで間もない時に読んだので「あーこれはあれのことね」と始終納得したり思い出したりしていた。
「自分のことを棚に上げない」をテーマに店ができるまでの経緯やできてからのことが書かれている。面白いのは山下さんとは違うホホホ座のもう一人メンバー松本伸哉さんの文章が