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レティシア書房店長日誌
「草木の色と水の彩」作品展
染織作家の小浦方さんと高橋さん親娘の作品展は、約2年ぶり。50年来、染織を続けてこられたお母さんの影響を受けて、高橋さんも染織を始められて「草木の色と水の彩」というユニット名で活動しています。
「織るのは、ほとんど母なんですよ。」と高橋さん。それを受けて、「織った布がいっぱいあって、それを見つけては作品にしてくれます。」と小浦方さん。お二人の染織についての会話は、穏やかで軽快です。「藍染が好きなので、どうしてもこういう色合いになってしまう。地味ねぇ。」とおっしゃいますが、美しい藍染のショールやバッグ、コースターが並ぶ店内は、落ち着きのある温かな空気に包まれています。そして茜で染められた赤いマフラーは、藍染めの中にあってひときわキリッと目立ちます。
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小浦方さんは子育ての間に染織を始めてから、材料にも興味を持ち、1996年から和綿栽培を始められたと言います。タネを撒き、夏には花が咲き、秋に収穫して糸を紡ぎ、そして草木で色を染めて布を織る。大変な作業を経て作られる布は、大切に使われます。余った糸も繋いでまた織る。時間をかけた丁寧な仕事は、なんでもすぐに手に入る今の生活にはないものばかりで、魅力的です。一つ一つの作品の温もりをぜひ手にとって感じてみてください。和綿のものは、一年中使えてとても重宝しますが、これからの寒い季節に嬉しいウールのマフラーも並んでいます。(ウールマフラー:7980円、コットン:29800円〜)
今回は、裂き織りのバッグや巾着が展示されています。裂き織りは、テープ状に裂いた(または切った)布を横糸として織り込んだもので、厚手でしっかりしています。貴重だった布を、再生して使う昔からの知恵の結晶でもあります。
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コースター(500円〜)、カードケース(2500円〜)やコインケース(2980円)、トートバッグ・巾着(2980円〜)など、プレゼントにもぴったりの小物もたくさんあります。
また、お二人は梅小路公園グリーフェアで、綿繰り機や糸紡ぎの体験コーナーを設けて、手作りの良さや、着ている服が何から作られているかを知ってもらう活動を続けています。
今年最後のレティシア書房ギャラリーの展覧会、ご来店をお待ちしております。(女房)
●年始年末休業のお知らせ:12月29日(日)〜1月7日(火)
レティシア書房ギャラリー案内
12/11(水)〜12/22(日)「草木の色と水の彩」作品展
2025/1/22(水)〜2/2(日)「口を埋める」豊泉朝子展
⭐️入荷ご案内
GAZETTE4「ひとり」(誠光社/特典付き)1980円
スズキナオ「家から5分の旅館に泊まる」(サイン入り)2090円
「京都町中中華倶楽部 壬生ダンジョン編」(825円)
「オフショア4号」(1980円)
青木真兵&柿内正午「二人のデカメロン」(1000円)
創刊号「なわなわ/自分の船をこぐ」(1320円)
オルタナ旧市街「Lost and Found」(900円)
小峰ひずみ「悪口論」(2640円)
SAUNTER MAGAZINE Vol.7 「山と森とトレイルと」
いさわゆうこ「デカフェにする?」(1980円)
「新百姓2」(3150円)
青木真兵・光嶋祐介。白石英樹「僕らの『アメリカ論』」(2200円)
「つるとはなミニ?」(2178円)
「ちゃぶ台13号」(1980円)
坂口恭平「自己否定をやめるための100日間ドリル」(1760円)
「トウキョウ下町SF」(1760円)
モノ・ホーミー「線画集2『植物の部屋』(770円)
モノ・ホーミー「2464Oracle Card」(3300円)
古賀及子「気づいたこと、気づかないままのこと」(1760円)
いしいしんじ「皿をまわす」(1650円)
黒野大基「E is for Elephant」(1650円)
ミシマショウジ「茸の耳、鯨の耳」(1980円)
comic_keema「教養としてのビュッフェ」(1100円)
太田靖久「『犬の看板』から学ぶいぬのしぐさ25選」(660円)
落合加依子・佐藤友理編「ワンルームワンダーランド」(2200円)
秦直也「いっぽうそのころ」(1870円)
折小野和弘「十七回目の世界」(1870円)
藤原辰史&後藤正文「青い星、此処で僕らは何をしようか」
(サイン入り1980円)
YUMA MUKUMOTO「26歳計画」(再々入荷2200円)