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2022年上半期の読書
今年、上半期に再読したもの以外で印象にのこっているもの
バタイユの著書全般とウエルベックのいくつか、ゼーバルトのアウステルリッツ、ウイグル問題、ウクライナとロシアの時事問題などにまつわるものなど、上半期は出会った本が自分なりに印象深いものが多い。
バタイユやドゥルーズ
バタイユやドゥルーズから読んでいたらサルトルは読むことができなかったかも知れない。
彼らは窓口が開けていて感覚的な思想家たちなのかも知れない。
バタイユはまんまとハマりました。
ドゥルーズは千のプラトー未読。
ドゥルーズの何が自分の中で受け付けられないのかもう少し探りたい。
ウエルベック
かなり読んだ。シュールな中に現代文明批判が織り込まれており、フランス人作家らしさが炸裂している。
とても好きな作家の一人だ。
個人的にはノーベル文学賞をとってほしい気がする🤣
中でも素粒子は1番今のところ好きかも知れない。
新作は未邦訳だけど辞書引きながらチャレンジしてみたい。
ブルガーコフ
ドストエフスキークラスに素晴らしい作家だと勝手に思い込んでいる。それくらいに巨匠とマルガリータは良かった。
ファンタジーの中に強烈な風刺がねじ込まれているあたり、中二病な俺には好きにならない理由がない。
ゼーバルト
アウステルリッツしか読んでいないが、めちゃくちゃ好きです。図書館で借りた本のため、購入しようかなぁとも思っている。土星の環とかいうのも読みたい。
ヴァージニアウルフとヘンリージェイムズ
強烈な印象を受けた作家。
こういうのを才能と呼ぶのでしょうね……。
ウルフは特に、地の文と語り手の意識とが交差するというか溶けていくというか、とにかく、読めばわかると思います🤣
ジェイムズは余白が凄まじく色々と置き換えたり例えて考えたりさせてくれる。
100年前の人なのにこうして国を超えて感動を与えてくれるのは、すごい。
それは裏を返せば、本物の作家というのは、そうそうポンポンと出て来ないということでもある。
下半期はアリ・スミス、ウルツカヤ、バルザックを積んでいるので読みたいけれど、上半期出会った本をもう少し掘り下げて読み返したい気もする。
余談
ところで、ロシアやウクライナと書くと注意書きが表示されるが、ミャンマーやウイグルは表示されないのは、どういう線引きなのか。
それだけヨーロッパには注目するけど、身近なアジアを蔑ろにしていることのようにも思えてモヤモヤする。
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