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『If I must die』──無名のガザ地区北部の詩人

休日の午前、NHKスペシャルを観ていた。

ある無名の詩人の詩『If I must die』にまつわるものだ。

もし、私が死なねばならぬなら、
あなたは生きねばならない。
私の物語を語り継ぐために。
私の持ち物を手放し、
白い布と糸を求めて歩み出すために。
──その布は、静かに空へとたなびくもの。
ガザのどこかで、
空を仰ぐ子どもが待っている。
火の中に消えた父を、
誰にも別れを告げぬまま、
自分にさえも別れを告げぬままに。
その子が見上げるのは、
あなたが作った凧、
それが空高く舞うのを見つめ、
一瞬、その空に天使がいると信じるだろう。
愛を取り戻しに来たのだと。

『If I must die 』意訳


しばらく泣き、教会へ行き、それから、遅れてやってきた秋を妻と娘と歩いた。

ガザ地区北部は10月上旬から、絶滅計画を隠す事なく占領軍が行っている。


世界は、あなたや僕の沈黙は何のため?
爆撃で死ぬか、飢えの中で死んでいくのを待つつもりか?

足早にこの季節が過ぎ去るまでに、いったい、いくつの小さな星々が天を装飾せねばならぬのか。
──家族の背を見ながらそのような事を考えていた。


ガザの詩人リフアト・アルアリーさんはこの詩を残して昨年12月、空爆で亡くなりました。
ご冥福をお祈りします。

僕の友人、ハムザとサラがまだ、ガザ地区北部から脱出できておりません。
サラの姉が先日男の子を出産しました。
このようなホロコーストの絶望的状況でも、ちいさな希望の灯火のような女の子です。
どうか、ご支援をお願いします。

サラやハムザたちとのQA集もあります。

#Ceasefirenow
#StopGenocide
#ifimustdie
#RefaatAlareer
#パレスチナ文学
#詩

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