学校の先生が入ったら二度と出てこられない大阪梅田ダンジョンの本屋に行ってきた話
本屋さんの棚に並べられた本はジャンルごとに分けられている。当たり前の話。
インデックスプレートと言えばいいのだろうか?
棚を見やすくする、見出しの板が差し込んであることが多い。
よくあるのは著者名分類。「宮部みゆき」とか。
あとは、出版社のパターン。「講談社」とか。
ジャンルの仕切り板もあるね。
「料理」とか。「教頭の仕事」とか。
「教頭の仕事」…?
あと、「音読」とか「群読」とか。
なんて変わったジャンル分けなんだろう!!!
そう、ここは大阪。
梅田のダンジョンにある本屋さん、
清風堂書店 教育書専門店!
関西の学校の先生御用達。
おそらく日本で唯一?の「教育書専門店」だ。
「国語科」の棚の前に立つ。圧巻のジャンル分け。
「文学・読書」「物語・説明文」「詩・短歌・俳句」「漢字・かな・書写」「作文・日記」…。
国語嫌いが泣きながら逃げ出す姿が容易に想像できる。
しかもこんな感じの棚が各教科分存在する。
こりゃあすごいよ、一店舗まるまる教育書売り場なんだから。
正直、売り場面積だけで比べれば、都市部の大型書店の教育書コーナーにも、同じぐらいの広さをもつ店舗は存在する。
でも、違う。濃度が、濃度が違うんだ。
他にも魅力的なインデックスプレートを発見。
「褒め方」「叱り方」「対話の仕方」「板書の書き方」「学校防災」「校長の仕事」「教頭の仕事」。
「教頭の仕事」て。ジャンルとして成立してしまうくらい教頭の仕事について書かれた本が世の中には流通しているってことなんだな。
平社員は知らなかったよ。
あと、個人的に面白かったのが、これ。
清風堂書店オリジナル、
授業で使える教材セット!!
しかもコピー可!なんと500円!
よく売られているコピー可能なプリント集って、なかなかいいお値段がするんだ。こちらはお安くなっております。いいねえ!
こういう私のような自腹切っちゃう系教員の是非はともかく、ここはわたしのような者にとってはとにかく面白い。長居すると破産する危険書店。
やべぇよココ、自宅が近くなくてよかった。
ラミネートした、かけざんの九九表だ!!
こんなのまである!!
ええ~…これ、めっちゃ素敵。
ブタコヤブックスでも教材作りたい…。
レジ横に置きたい。レジ横に。オリジナル教材。
HARIBOとか電池とかがありがちな「ついでにカゴに入れちゃって」コーナーに、かけ算九九表を並べたい。【ブタコヤブックスオリジナル「のぎへん」めっちゃ集めましょうカード】とか並べたい。言うのは勝手。夢が広がる。だれか、輪転機、買ってくれない?
なぜこんなものが清風堂書店さんには置いてあるのか。そもそもどうして清風堂書店さんは教育書専門店を構えているのかということを、ラッキーなことにお店の方に聞くことができた。
どうやら、まだ何だって手書きが当たり前の時代に、自作プリントをつくった学校の先生が「これが他の学校の先生の助けになれば」と、清風堂書店に持ち込んだところにルーツがあるらしい。
それ以来、勉強用のプリントの他にも、教育研究関係の書籍や、教育書等の出版へと、事業が広がっていったそうだ。
上の写真にある「自費出版サロン」には、清風堂が出版した書籍がズラリと並んでいた。
なるほどなぁ。
ちなみに清風堂書店さんには教育書専門店以外にも、新刊やコミックを販売するエリアもある。むしろそちらのエリアの方が、何倍も広い。
さあ、世の教育を生業とする皆々様方。
大阪梅田ダンジョンの地下に潜って、この矢印を探すのだ。
ずんずん奥へと進んでいけば、そこに広がる魅惑の教育世界。
教育関係者でなくとも、一度、訪れてみてはどうだろうか。
手ぶらで帰れる保証はない。
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日本中の本屋巡りの記録を残しています。
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お出かけ・本屋巡り旅の参考になれば幸いです。
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