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名古屋アンティークマーケットに行ったら私の本屋が令和の学校教育レジスタンス組織になってしまった話
名古屋アンティークマーケットに行った。
年に2回名古屋の東別院で開催される、大人気イベントである。
毎年いつか行きたいなと思いながらも、大概なにかの予定と被り、断念していた。今年は「行けるじゃねえか」と気付いたのが前日。午後から5歳の息子を引きずりながら東別院まで行ってきた。
到着して即、ぐずりはじめる息子に「しょうがねえからおもちゃ一個買ってあげる」と伝える。
元気になった息子は、
レトロなおもちゃ屋さんを発見。
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ワリオを買ってご機嫌に。
アンティークっぽさは微塵も感じられない。
以後、東別院の雑踏の中を、
ワリオとともに駆け抜けることになる。
Bボタンでタックル。頼もしい。
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名古屋市北区にお店を構える、まなみ古書店さんが出店されていた。
『迷路の達人』を購入した。
やれ家具だ、やれ古道具だ、古着だ、と素敵な古物がある中で、一番最初に私たちが目指すのは、やはり本屋だった。
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のらねこ古書店さんも出店されていた。最近親子でハマって集めている、川端誠さんの落語絵本シリーズを発見。
『落語絵本 じゅげむ』と、ジョン・バーニンガムを、見つけた瞬間手に取った。いいもん見つけた。
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この『おーい、おりてよ』は、おもちゃの汽車で遊ぶ子どもがお母さんに早く寝なさいと叱られた後に、眠った子どもが夢(?)の中で見た汽車の世界のお話である。
今晩、アンティークマーケットから帰ったうちの息子は先のワリオと共に眠った。うちの息子も、今日は夢の中でマリオカートを、ワリオスタジアムを爆走している可能性がある。
話が急に変わるが、先日、本屋を始めるための新しい物件を見せてもらってきた。
書店街にある条件的にも大変素晴らしい物件で、「ここで本屋やります」と宣言してきたところだった。大家さんとの話し合いを、来月の頭に控えている。
まだ契約には至ってないため、あんまり大きな声では言えない。
詳しくはまだ言えないが、きちんと契約ができれば、この物件、なんと、「畳の小上がり」がある素敵物件なのだ。
自然と、アンティークマーケットを見る目線も「畳の小上がりに置けそうな何かいいもんないかな」というものになる。
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大須のモノコトさんのブースで、和風のマガジンラックを購入。とりあえず、自宅の和室スペースに散乱している積読書が、これで一旦スッキリする。いいもん買えた。嬉しい。
「ありがとうございました」と、モノコトさんから退出しようとしたとき。
こいつが中指を立てながら、わたしを見ていた。
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「石板」である。
明治時代の児童用タブレットである。
PAD全盛の令和の学校教育に中指を立てるロックンロールアイテムである。
昔はこの石板に、石筆というろう石(コンクリートの地面に落書きするやつ)を使った道具で字を書き、布で擦って消すことで勉強をしていたそうだ。
俺が買わなきゃ誰が買うんだ?
と、滅茶苦茶な衝動買いをしてしまった。
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学校の先生が経営する本屋にこんなもんが置いてあったら、なんだか今の学校教育に対するレジスタンス組織みたいになっちまうじゃないか…と買ってから思った。
とりあえず明日は私の教室に持って行って、「はいタブレット出せ〜」とか言いながら、ふざけて使ってみようと思う。
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ちなみにこの小川学校というのは京都にかつてあった学校で、どうやら現在跡地は老人ホームらしい。統合に統合を重ね、現在は「京都市立新町小学校」になっているとのこと。
新町小学校の子どものもとには、この「小川学校」と書かれた石板はあるのだろうか。私が持っているより、三年生で扱う「昔の道具」や、六年生の「明治時代」の学習で、いつかのその土地の大先輩の名が刻まれたこの資料が活用されたほうがよいのではないか。
なんかそんな気持ちに、私が持っていてはいけないような気持ちになり始めている。京都の教育関係者のみなさま、必要であれば、お譲りします。
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ちなみにこの石板は、明治に就学率が上がったことで、当時寺子屋では主流だった貴重な半紙の代わりに西洋から伝えられ広まったとのこと。
しかし、ろう石が人体にあまりよくないということが言われ始めてからは、また紙に戻り、姿を消していった、とのこと。
石板を入れるケースとかまである。これ、西洋から伝来した頃、現場は大変だっただろうな。管理の仕方とか、落としたら壊れて修理がいるとか。
なんか、今の時代と似ているような。
歴史は繰り返すなぁ…と思った。
現在のICT機器担当の教員と、明治の教員、割と良い酒が呑めるんじゃないかしら。
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小道具巡りも一段落し、途中、普段遣いのカフェ、.N ードットエヌーさんでコーヒーを買ったり、
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角角然然(かくかくしかじか)さんでおにぎりを息子にせがまれて買ったりした。フードの出店も多く、どれも美味しかった。
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というわけで、念願のアンティークマーケットにようやく行けたよという話。思ったよりも散財してしまったので、しばらくは大人しくしていようと思う。
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日本中の本屋巡りの記録を残しています。
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お出かけ・本屋巡り旅の参考になれば幸いです。
また、本屋をつくろうと計画しています。
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