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人生の節目に読みたい絵本 ほか【絵本の選書】

明けましておめでとうございます。
今年はいよいよ実店舗がオープンします。
引き続き開店までの記録をnoteに綴っていきたいと思います。そして今年は、あわよくばこのnoteをまとめてZINEにして販売できればな…と企んでいます。

今年もよろしくお願いいたします。


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「本屋さんごっこ」と称して、選書や郵送の練習のために、絵本の選書のお題を募集しました。選書しきったところで抽選を行い、一名にその絵本を実際に郵送するという冬休みイベントです。

たくさんのお題の応募をいただきました!ありがとうございました。1月中に少しずつ、お題にこたえていきたいと思っております。

※ちなみに、もしも既に持っておられるものが選書された場合、当選時に別の絵本を提案させていただきたいと思います!




Q.「卒業する六年生へはなむけの言葉になり、クラスの読み聞かせにて使える一冊」はありますか?

A.『ぼくは ふね』(五味 太郎 福音館書店)はどうでしょうか。

様々な困難を乗り越えた末、陸地に打ち上げられてしまった、水に浮かぶ船の「ぼく」。「もうだめだ」と絶望する「ぼく」でしたが、「そのきになればどこだってすすめるものだよ」という励ましの言葉を受け、再び前を向きます。勇気を取り戻した「ぼく」は、ぐんぐんとどんな場所にも進んでいけるようになるお話です。中学校へ進む子どもの背中をぐいと押してくれる一冊です。

※ 6年生児童の教室には、まだまだ幼い子もいるかと思います。この絵本は低学年児童でも楽しめる絵本になっているので、優しい雰囲気のほうがよいと判断した場合はこちらの絵本をオススメします!そうでなければ、次のお題の「きみの行く道」もオススメです。

恩田延江さん、ありがとうございました!



Q.「高校の卒業式を迎えた息子・娘に渡す絵本」はありますか?

『きみの行く道』(ドクター・スース 訳:伊藤比呂美  河出書房新社)はどうでしょうか。

「おめでとう。今日という日は、きみのためにある。外の世界にむかってきみは、いま、出ていこうとしてるんです。」そんな希望に満ちた言葉から始まりまる絵本です。人生の節目に外の世界へ旅立つ人に贈るにはぴったりな内容です。

人生の中で直面するスランプや困難、それにどう立ち向かうかを、軽快な文章とユーモアたっぷりの表現で綴っています。新たな一歩を踏み出す勇気と笑顔を届けてくれる、心強い絵本です。ちなみに私は何年生相手でも、三学期の最終日に教室で必ずこの本を読むようにしています。お気に入りの一冊です。

窓側部長さん、ありがとうございました!



Q.「日常が急に非日常に変化する絵本」はありますか?

A.『ねるじかん』(鈴木のりたけ アリス館)はどうでしょうか。

「もうねるじかんですよ」と、お母さんと一緒に布団に入る男の子。なかなか眠れないうちに、夢か現実か、急に視界がうねうねぐにゅぐにゅと曲がり始めます。すると、窓の外には大きな魚が飛んでたり、迷子の恐竜や足の生えたポストに出会ったり…と、不思議なことが次々と起こります。

とっても迫力のある絵で描かれた、ユニークな絵本です。主人公の男の子と同じように、全然寝かしつけに応じない我が家の息子が大好きな一冊です。子どもにだけ見える世界というものが、本当にあるのかもしれません。

おまりさん、ありがとうございました!



Q.「春先、暖かくなるころに1歳の子どもと一緒に読みたい絵本」はありますか?

A.『ちょうちょう ひらひら』(文:まど・みちお 絵:西巻茅子 こぐま社)はどうでしょうか。

なぜでしょうか。春のあたたかい光の中で、1歳のお子さんと一緒に親子でこの絵本を読むというかけがえのない時間を想像すると、涙が出そうになります。

ちょうちょうがひらひらと飛んでいます。
うさちゃんや、しかさんに、ちょうちょうがとまるのです。
でも、ぞうさんにはとまらないのです。
ぞうさんは、えーんと泣いてしまいます。
でも最後にはみんなで笑顔になります。
読んでいる大人も笑顔になってしまう、とってもあたたかい絵本です。

あゆみさん、ありがとうございました!


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というわけで、今回は4つ!
すぐに絵本が思い浮かぶお題もあれば、これはなかなか難しい…というマッチョなお題もあります。これがなかなか、勉強になって、楽しいのです。


次回へつづく↓↓↓

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前回の選書はこちら↓↓↓


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