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「将来の夢」を聞かれることが怖かった
何かと聞かれる「将来の夢」
私はそれが聞かれるのがすごく怖かった.
きっと大人たちは子どもたちはまだ夢があっていいなという,一種のエンターテイメントとして聞いているのだろう.でもそれに付き合わされる子供は内心うんざりなのだ.
小さい頃はまだ良かった.お花屋さんとかケーキ屋さんとか言っておけば,なんか女の子らしくていいわねとなったし,セーラームーンって言ったところで誰も責める人はいなかった.
言うのが難しくなってくるのは小学校中学年くらいからである.
少し現実が見え始め,それが狙えるのか否かという分別がつき始める.
ここでセーラームーンとか言おうものなら,頭大丈夫かとなるし,
モデルとか言ったら夢を見すぎだと,影で笑われる.
こうゆう生活がしたいとなんとなくのイメージを表現しても,じゃあそのためにどのような職業を選ぶのなんて言われて戸惑うこともあった.
そんなに人の将来の夢を聞いてどうするのだろうか.
その夢を叶えるためにサポートしたい?応援したい?
言わせるだけ言わせておいて,だいたい終わりにしているではないか.
小学校の卒業式で言わされたが,あれは今でも意味が分からない.
これだけ職業縛りで将来の夢を聞いとして,高校生とか大学生とか,より色んな分別がつく年齢になったら,そこに到達するのをゴールにしてはいけないとか大人は言い出すのだ.
これをやりたいではダメなのだろうか?免許がいるような職業は具体的である必要があるかもしれない.だけれども他の職業に関してはやり進めていった結果そのような職業名や肩書がつきましたが大半だと思うのだ.
世のお母さんお父さん,学校の先生,その他の大人の方々に伝えたい.
聞くならそれ相応の気持ちで聞いてほしいし,
その先に何を望んでいるのかまでちゃんと聞いてあげてほしい.
そうじゃないと思考停止した子が誕生するだけだから.
そんな見た目は大人,中身は子供の社会人の嘆きであった.
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