
【社長日記】新たなミッション:本と出版の価値を高め、社会により良い影響を与える
本を通してプラスのエネルギーを循環させ続ける
創業以来、ブックダムはこのミッションの元に歩んでまいりました。
あらゆる方々の支えのおかげで5期目を迎えることができました。
そして2024年秋。ミッションの見直しを決断しました。
なぜミッションを見直したのか
ミッションとは何か?
「現代経営の父」と呼ばれているピーター・ドラッカーはこう定義しています。
わが社が社会で実現したいこと
同義ですが、ブックダムでは表現を変えてこう定義しています。
世の中に与える価値
大事なのは言葉ではない。
きれいな言葉を掲げていても、実が伴っていなければならない。
「力のない正義や理想は、むしろ悪だ」というような表現が経営者界隈で用いられもしますが、その事実をこの5年で痛切に味わってきました。
もうブックダム創業時の姿はそこにありません。一人ではない。共に歩む仲間がいる。信じてくれているお客様がいる。創りたい未来は到底一人では成し遂げられない。
現在地が新たな出発点だとすると、私がミッションに求めたことは、ブックダムの一人ひとりがミッションに対して心から納得し、共感し、実現のために仕事ができているか?実現したときに心から充足できるか?という点です。
ドラッカーは「ミッションは働く人のエネルギーを生み出す」という言葉を残していますが、まさにそう思います。
人間は感情の生き物です。ワクワクや誇りと呼べるものも、ブックダムで働く一人ひとりの中で生み出されるエネルギーに他なりません。
ブックダムの全員にとって、最良のミッションを。
それが今回ミッションを見直した最大の理由です。
創業時のミッションに込めた思い
度々さまざまなシーンで発信していますが、これまでの「本を通してプラスのエネルギーを循環させ続ける」というミッションには、私の原体験に紐づく思いが濃く反映されていました。それは人生のミッションとほぼ近いものがありました。
今、こうしてnoteで記事を書けているのも本・書店・読者という存在があったからです。(上記PR TIMES STORY参照)
本に生かされている命という絶対感が、「本を通して」という概念に影響しています。
プラス=より良い
エネルギー=目に見えるもの、見えないものを含めた、その人の人生を変化させる何か
プラスのエネルギーを、ブックダムの手掛ける本や事業、人、発信をはじめあらゆるものを通して社会に循環させ続けることが、世に与える「価値」となり、結果的に社会によって企業を成長・永続させていただける。
これらがミッションの背景にあった考えです。
言うは易し、行うは難し。なのは言うまでもありません。
新たなミッションに込めたわたしたちの思い
見直しにあたり、メンバー全員で話し合いの場を設けました。
私がたたき台をつくり、それに対して各々フィードバックや感じていること、忌憚のない意見をもらいながら、議論を深めました。
私はもともとプロセスの言語化を飛ばして、抽象度の高い(頭の中にイメージはありますが)ゴールをポンと皆の前に出すきらいがあります。
なぜ、なんのために事業をしているのか。
内省を重ねてたどり着いた答えは、「より良い社会にしたい」「より良い世界を創りたい」という未来の実現。
では、わたしたちはどのように描く未来を実現するのか?
ブックダムが出版社として歩んでいくのであれば、手段としての「本」や「出版」の価値を高め続けることが求められる。それをミッションで言葉にする必要があるのではないか?
メンバーから投げかけられた問いによって、新たなミッションの方向性が定まりました。
「本と出版の価値を高め、社会により良い影響を与える」という新たなミッションは、今のわたしたちだからこそ決定できた最良のものといえます。
一人ひとりの中に"より良い社会"があり、本や出版に対して感じている価値や可能性がある。それは今後メンバーが増えていったとしても、普遍的な「問い」として在り続けます。
祈りのようなもの
始まりがあればいつか終わりが訪れる。
生まれればいつか死が訪れる。
この世の真理です。
わかっていながらも、何らかの生きた証を遺したい。
そう願うのも人間の性かもしれません。
ブックダムは「あなたは何によって憶えられたいのか」という問いを大切にしている組織です。
数ある企業の中から、ブックダムという企業を選んでくれたからこそ、自分の人生を生き切ってほしい、あなたという唯一無二の存在を輝かせて、ただただ全うしてほしいという私の思いが源泉にあります。
わたしにとっての "より良い社会 "とは調和が実現できている社会。
無条件に一人ひとりの存在を認め合っている。無条件に、です。
わたしたちを必要以上に区別する概念や言葉を取り払って、誰もが自然体で、存分に生を味わい、人生を愛せる社会。
これさえも傲慢なエゴにすぎないことはわかっています。
ただ、遅かれ早かれ、もしかしたら明日訪れるかもしれない死を直視したとき、祈るほかにありません。
いかなる時代でも、人類は助け合い、讃え合い、愛し合える。
そう信じています。
それぞれの自問自答を繰り返しながら、これからもブックダムの皆で考え、行動していきます。
ブックダムという企業の存在が、本当の意味で社会から必要とされるようになったとき、ミッションを実現できたと胸を張って言えるでしょう。
その思いは誰かに受け継がれ、未来に繋がっていくはずです。
本と出版が、人類と共にあり続けるよう、今日も生きてまいります。

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