【社長日記】行動基準② 素直な気持ちを持とう
いつもブックダムのnoteをお読みいただきありがとうございます。
今回は行動基準のひとつである「素直な気持ちを持とう」について、私なりの解釈をかみ砕いてお伝えします。
素直といえば松下幸之助氏
素直という言葉を耳にすると、松下電器(現パナソニック)の創設者であり、「経営の神様」と評されている松下幸之助氏を想起される方は多いのではないでしょうか。
はい、理解できました。なんて安易に口にできない深みがありますね。
そもそも、なぜ生きていくうえで "素直さ" が必要なのか?
本当に必要なのか?本当に大切なのか?という、ある種一度疑ってみるような問いかけをすることで、真意に近づけるかもしれません。
私自身はもちろん、ブックダムのメンバーに対して、それぞれの人生に立ち返り、この言葉の意味を考え、自分の言葉で定義して、実践していくことを求めています。
素直さとは無縁だった会社員時代
強情
頑固
人の言うことをきかない
良くも悪くも ( 悪いことのほうが多いか・・・)、会社員時代は上司や同僚からそう評されていました。ブックダムのメンバーも、口にしないだけで常日頃そう感じているかもしれません。
心から納得いかないと動かない。
他人の言われた通りにやって90点をとるより、自分の納得いく方法で出した30点を大事にするタイプでした。
「お前ほど扱いづらい、何考えているかわからない部下は初めてだよ」と、当時の上司をあきれさせてました。
どちらに転んでもそれが自分だし、失うものも多ければ、ときに誰も砕けぬ岩を貫くときがある。
頑なにそう思っていたので、素直さとは?なんて自分に問いかけることは皆無でしたね。
素直さがなければ成長はないことに気づかされた
経営に限らず、組織や集団の先頭に立ち、ましてや何かを達成していこうという役割において、そんな青臭いエゴは邪魔になるだけです。それは情熱とも性質を異にするものでした。
リーダーとして前に進めば進むほど、自分の小ささ、非力さ、未熟さをただひたすらに思い知らされる。
これはブックダムを起ちあげてから今日に至るまでの、もっとも大きな気づきのひとつといえます。きっと天は私という存在に、課題を課してくれたのではとも思います。
「この人生をもって、素直さとは何たるか少しは知れ」と。
ひとりでは何もできない。前に進めない。ミッションやビジョンを現実にすることはできない。課題があるのであれば、その責任はすべて自分にある。原因は自分から生み出されている。
ゆえに、自分がもっとも何もわかっていない、できていないという前提に常に立ち戻ることが必要です。
あらゆる周囲の方々から気づかせていただき、教えていただき、学ばせていただくことで、人間として成長できる。組織として決めたことは実行される。シンプルなことですが、何百回何千回何万回と意識にすりこむように心がけています。
万物に教えてもらう
周囲の方々だけではありません。
動植物、水、空気、光をはじめとした自然、宇宙を形づくる万物からも、この世の真理を気づかせていただき、教えていただき、学ばせていただいています。
今日も気分転換を兼ねて、本を片手に公園のベンチでひとり過ごしていました。
秋を感じる冷たい風、鳥のさえずり、そっと足元に咲く花、緑から黄や赤へと染まりつつある木々、茜色に染まる空、その大海原を泳ぐ雲・・・
人間の営み、ときに起こる争い、命の奪い合いを横目に、彼らは何を思うのでしょうか。
「 自然は遥かに厳しい・・ 人間たちはずいぶん楽な世界で生きている 」
「 また言葉で傷つけ合い、暴力で血を流し合っている・・・愚かだね・・・」
とまあ、何を思うか知る由もないですが、彼らはただただ今この瞬間の生を、ありのままの姿でまっとうし、調和しながら生きています。
わたしも、わたしたちもこうあれたら。いつも感じています。
人間は人間としての喜びもあれば、苦しみもある。
そのすべてを引き受けて、自分の人生を引き受けて、生きていく。
素直な気持ちを持とう。私をはじめブックダムのメンバーには、この勇気をもって、日々の仕事に、人生に命を注いでほしいと思っています。
そして、ブックダムに素直さを浸透させていくことが、ミッションへの歩みになると信じています。
本日もお読みいただきありがとうございました。