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【社長日記】第8回 ペイフォワードカフェを終えて
こんばんは。いつもブックダムのnoteをお読みいただきありがとうございます。
昨日9/21に第8回ペイフォワードカフェ「めくるカフェ」が開催されました。
いまだに余韻というかじんわりとした余熱が冷めやらず、言葉にしようとするとその言葉に囚われてしまう気がして、ただ今感じているものを味わっていたい。そんな気持ちです。
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開催前日に考えていたこと
生きているだけで、呼吸をして食べて排泄して、それだけで人様に、地球に、宇宙に迷惑をかけている生命体。許しを請うてもその事実からは逃れられない。
自分はそういう存在であると自覚しながら生きています。
ブックダムを起ち上げてからは、なおさらその自覚が強まるだけで。多くの人に迷惑をかけながら、救われながら、ここまで歩むことができていますが、まあその様は不格好です。消えてしまいたい衝動にかられようと思えば容易いものです。
今回ペイフォワードカフェにブックダムとして関わらせていただくという機会をいただき、前日にここまでの歩みを振り返る時間を持ちました。
その歩みを見つめた先にあったのは、「感謝」と「意志あれば道は創られる」ということでした。
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何ひとつ「 自分がした 」ことはない
ブックダムが "ペイフォワード" と接点を持てたのは、高久書店(静岡県掛川市)のペイフォワード文庫と出逢えたからこそ。
ペイフォワード文庫をブックダムで全国の書店に拡げないかと、提案を持ちかけてくれたブックダムの午郎さん(近藤)が居てくれたからこそ。
ペイフォワード文庫のクラウドファンディングにご協力・賛同をいただけたたくさんの方たちが居てくれたからこそ。
ペイフォワードカフェの一條仁さんに出会えたのはXがきっかけ。
Xを始めたのはトゥモローゲートさんがきっかけ。
ここまでペイフォワードカフェを創り上げられた関係者の皆さま、ペイフォワードカフェに参加されてきた皆さまが居てくれたからこそ。
昨年の第7回に参加しようときっかけをつくってくれたブックダムの理恵ちゃん(大谷)が居てくれたからこそ。
そして今回の「めくるカフェ」を一緒に創り上げてくださった皆さまが居てくれたからこそ。
一人ひとりの命があって、つながって循環して、この道が、この世界が創られている。
そこで冷静に気づくのです。
「 あ、俺、何もしてないや 」
「 そんな世界がいいです。好きです 」なんて、自分の思いみたいなものを免罪符に、その場に居させてもらっているだけじゃんと。
おこがましくも、そこでこう感じてもしまうのです。
これ以上の幸せはないなと。
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卓越して感謝に生きる無能を目指す
ペイフォワードカフェを終えた日、Xに素直な気持ちをポストしました。
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ありがとうございます。
ごめんなさい。
たったこれだけの言葉さえも、日常を顧みるとまだまだ充分に伝えきれていないと反省することがしばしばあります。
そんな人間が、出版の未来を語るとか、出版の価値と可能性を語るとか、それを仕事にしているとか、滑稽にさえ思えてきます。
人間として生きていくうえで土台となるような、挨拶とか感謝とか思いやりとか、基本を磨いていくことでさえも精いっぱいで、一生はあっという間な気がしています。
そして、できることはそれぐらいしかない私だからこそ、残された時間はせめてその部分だけでも卓越した基準を目指していこう。そう気づかされた機会になりました。
副次的に生まれる、今回のペイフォワードカフェのような時間、出逢い、経験は天からの贈り物でしかありません。
自分のできることは「本を通してプラスのエネルギーを循環させ続け」、そして「読者の未来をめくる」という火を絶やさぬこと。その意志が道を創っていくと信じて、明日来るかもしれない最期のその日まで歩むだけです。
結果として、わずかでも誰かの役に立てたら、力になれたらと祈るばかりです。
直接的なペイフォワードカフェのレポートとはかけ離れた記事になってしまいましたが、いまだからこそ感じている、感謝の気持ちを込めて書きました。
お読みいただきどうもありがとうございました。
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