見出し画像

【読書感想文】最強の教養 不確実性超入門

最強の教養 不確実性超入門
(田渕直也 著)

※私が読んだのは上記リンク先の2016年版ですが、どうやら2021年に文庫化されるにあたり加筆もされているようです。これからお読みになるなら新しい方が良いのかも。私もいずれこちらも購入してみようと思います。

↓2021年の文庫版


本書の要約


● 未来の予測はできない
(【未来の公式】 未来=〝すでに起きた未来〟(予測可能な未来)+不確実性(予測不可能な未来))

● 予測外のデキゴトが起こっても耐えられるようなリスク管理、注意を怠らないことが大事。一方で、「リスクをとらないリスク」もある。予想外のチャンスが来たら積極的に取りに行くべし。それが長期的な成功に繋がる

● 予測は単なる仮説。仮説を元に動き、違うとなれば予測をすぐに見直す、この繰り返し

● 人間にはバイアス(自己正当化、など)があるので、結局同じ失敗のループに入ったりしがち、また人間は変化を嫌うので「現状」や「予測に基づいた最初の計画」に固執し、計画遂行のための計画、のような本末転倒になりがち

感想


著者が金融関係の方のため、例に投資関係の話が多く用いられたり、確率論などの話が出てきたりと、個人的には苦手な話題も多かったものの、概要としては上記のように掴めました。
実際に、私自身にも気がつかないバイアスが存在しているんだろうなあ、そのためにリスクを正しく取りに行けていなかったことも多々あるんだろうなあ、と思わされました。
チャレンジ精神も乏しく、柔軟性もフットワークも無く、頭の切り替えも遅い私にとっては、理解はできるものの、この先生き残れるだろうか…と勝手に不安を持ってしまいましたが、それでも「不確実性」というものを(多少は)客観的に理解できたことはプラスになったと思います。

(私の元々の性格として、超保守的で、ワースト中のワーストケースばかりを考えてしまう癖があるな、このあたりは他人とちがう「歪み」かもしれないな…とメンタル面に繋げて考えたりもしました。この意味で、結構グサッときた本でもありました。自己紹介にも書きましたが、私は精神疾患持ちなのです。。。読んだのが回復期でよかった…)


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集