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出会った故の不幸
先が気になってどんどん読み進めて、読み終わって脱力中…
「そしてミランダを殺す」
ピーター・スワンソン
まず男女の出会いから物語集が始まる。
男の視点から、女の視点から、
少しずつ物語のパーツが集まっていき、
さぁこれから、、というところで
第一部が終わる。
第二部は第一部の後始末に終始する。
さらに別の男女の視点を行き来しながら、物語はクライマックスへ。
そして第三部。ハラハラし、やっぱりそうなるよな…と終着を予想し、予想外の展開にそっちで終わる?と思っていると…
最後の最後でウワアアアアとなる。
このウワアアアアを味わうために時間を費やしてきてよかった。
ミステリー本の読書の醍醐味ですね。
果たしてタイトル回収はできるのか?
それとも…
なかなか残酷な話だけど、どこか現実味がなく、さっぱりとしている。
日本のミステリーに比べて、湿度が低めだと感じる。
どうしようもない登場人物が複数、いや、ほぼ占めるのだけれど
その中でも冷酷なある人物を
私はどうしても嫌いにはなれなかった。
解説をみると、この人物はソシオパス、サイコパスの特性を持つとのこと。
たしかに。
だけど、周囲の人間の仕打ちもなかなかのもの。
読了から一晩たって。
人間関係、恋愛に限らず、責任を持てない関わりはしない方がいいな、などと感じた。
そして、ミステリーはいい!もっと読もう!と決意。