#175 ぼんやり生きる人間 MADE IN JAPAN
昨日、NHK「あさイチ」に出演したミュージカル俳優の山崎育三郎さんの言葉が気になったことからのアウトプット。
山崎さんは、ブロードウェイミュージカル「トッツィー」の主演をされるとのことで、その稽古に関する話。
演出も振り付けも海外の方た担当されていることについて、
「日本だとどこか演出の先生と生徒のような空気感に稽古場はなっていくが、アメリカのチームなので本当に自由に、何をやってもとにかく褒めてくれる。「ダメ出し」という言葉はない。「ダメなことなんて一個もない。表現に正解はないからみんな自由にやってごらん。」とやったことを褒めた中で「次さ、こうゆう気持ちでやってみない?」「こうゆうのはどうかな?」と提案。本当に同じ立場でモノを作っていく。本当にありがたい環境を作ってくれている。」
私の会社ではここまでは無理ですが、少しでも良いところは褒めて、一緒に正解を探していくような進め方があってもいいような気がします。
現職での私はダメ出しされることが多く、ネガティブになりがちなですが、逆に人に対しては、ちょっとした指摘に対しても「ありがとうございます」と感謝を伝えたり、ミスに対して原因やリカバリープランについて話した後は「気づいたのが今でよかった」と声をかけてポジティブになるようにしています。
また、山崎さんは高校生のときにアメリカに1年間アメリカに留学されていたそうです。
「授業のときに学生がガムを食べながら先生の話を聞いていたり、みんな派手で、机の上に足を乗せて授業聞いている人もいて、「なんて態度が悪いんだ」と。見た目とか派手だったり態度悪く見えるんだけれども、自分の意見を先生にちゃんと伝える。先生とちゃんとディスカッションできていたり、自分の想いをちゃんと伝えたり、そうゆうキャッチボールができていた。
日本の高校に戻った時に一番後ろの席に座っていて、先生が黒板を向いた瞬間にみんな携帯を出したり、プリクラを切ったり、手紙を回したりして、先生がこっちを向いた瞬間にみんな綺麗に座っている。
みんな同じようにしなきゃいけない。演劇を学校で見るときも校長先生が「みなさん、静かに見なさい。拍手は大きな拍手をしなさい」となかなか自分の感性だけで楽しめない。今みんなが楽しんでいるからここで拍手するみたいな。アメリカでは自分の感性としてモノを楽しむ楽しまないみたいな。
そうゆう経験があったことは自分の中で大きなこと。」
学校のトップである校長先生から同調圧力を押し付けられると授業の態度や自分の意見を言えないようになっていく。そのまま自分を出せないと、なんとなくいい大学を目指し卒業し、なんとなくいい会社に入るという、この30年変わらない「ぼんやりした人間」を量産している国、日本だと思ってしまいました。
最近流行りのアクティブラーニングを取り入れる前に、同調圧力をなくす方が先のように思います。
私には日本の教育システムを変える力なんてとてもないので、私自身がぼんやり人生から脱する試みを続けて、周りでぼんやり生きている人がそのことに気づいて、ぼんやりから脱するきっかけになれば幸いです。