会社で泣いた
事の発端は退職者の引継ぎだった。
退職するのも晴天の霹靂で、引継ぎの時間もわずかしかなかった。
前任はトラブルメーカーで、あらゆる案件で揉め事が発生していた。
その中の特にヤバイ案件の片方が自分に回ってきた。
前提として、うまく行かなくても自分のせいにはならないこと。
評価に影響はないことを確認し、引き受けることにした。
揉めている経緯も聞いているので、回避できるように立ち回る。
事前の注意点も把握したし、それに沿って調整を始めた。
蓋を開けてみたら、焼け野原も焼け野原だった。
間違ってはいけないモノが間違っている。
約束していたことが破られている。
共有されてる情報も間違っている。
進めるのに最低限必要なものが揃っていない。
烈火のごとく怒る相手がいる。
とにかくヤバイ状態だった。
周りの力を借りて
間違ってはいけないモノは直していった。
進めるのに最低限必要なものも、作れる人に頼んだ。
出来る限りの整備はしていって、運用する予定だった。
問題は烈火のごとく怒る相手だった。
元は前任の不義理で発生した揉め事で、相手は何も悪くない。
性格的にヒートアップしやすい部分こそあれど
問題の前提はこちら側に非があるので、
これ以上迷惑がかからないように考えて調整していったのだが、
結論、自分のやってきたことは裏目に出ていた。
電話越しに怒鳴られる。正論と責任転嫁を怒声で殴ってくる。
先輩と上司が横にいてくれたのでその場はおさまったけど、
状況整理で話していたら涙が出た。
メールを開いてその人からメールが届いてるだけでストレスを感じるし、
その人の不機嫌が分かる文面が届くだけで胸が締め付けられる。
どうしよう…という気持ちで頭が真っ白になる。
良かれと思ってやったことに文句を言われたし(これは今後の改善点)
返信内容を相談するだけで涙が出てくるし、
このことを友人に話すだけでも今も涙が出てくる。
別の上司にはこういう相手の経験則や技術論を教えてもらって
そういうふうになれるよう頑張りたいなとは思った。
時間がたつと「あの時言ってたあれはおかしいよな」というのも見えるが
瞬間的に判断したり、うまく流すことは今の自分にはできない。
でもそのスキルが必要なのは今今なので、正直心が壊れるのが先。
教習所に行かずに免許を渡され高速を走り後ろからずっと煽られてる感覚。
擦ってもゴールすればOK!ってのは頭ではわかってるけど
このままだと気絶して大きくぶつけて大破するのが目に見えてる。
原因、自分のふがいなさとか情けなさとかではなく
過去のトラウマなんだろうと思う。
件の相手のムーブメントは自分の父に似ている。
気に入らないことがあれば己を正当化し、正論を振りかざして怒気で殴る。
冷静に相手をすれば、おかしいところはわかる。
でも言い出したら止まらない。
父のそういうところが嫌いだし、それがとても怖かったから
そういう時はすぐに退避していた。
勇気を振り絞って言い争いをすればよかったし
反抗もするべきだったのかもしれない。
でもできなかったから、そうならないように立ち回るようになったし
今も事なかれ主義だし、揉め事の耐性も回避の技術も今の自分にはない。
仕事だし本当は逃げないで頑張りたい気持ちはある。
だけど唯一の古傷をずっとナイフで刺され続けてるような状態で
続けていける自信は正直持ち合わせていない。
今の状態、案件から外してもらったほうが良いのか匿名で相談したら
理論的に、また新しい観点からも含めて、外れたほうが良い。
自分の心を守る行動をしなさい。取り返しのつかない前に、
周りの人に伝えるように早くアラームを鳴らしてあげて。と言われた。
今の仕事も会社の人も好きだし、できる限りは続けたい。
でもどうしても耐えられないことが自分にもあって
今それがすごく自分を削っているなと感じているので
早めに相談してみることにする。という日記。
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