転職支援をしていて思うこと―医療系人材紹介エージェント

DEPOC　梅澤　（医療系人材紹介エージェント）

2024年8月28日 13:10

2008年から医療業界で
医師・看護師・医療従事者の
転職支援をしています。

私たちエージェントは、
転職を機に
道が拓けていく人を
間近でみています。

道が拓けていった人と
道が拓けたとは思えない人の
違いってなんだろう？と
考えるときがあります。

■ 転職の動機

2008年から医療業界で
転職の支援をしてきて、
最近思う様になったこと。

それは
転職の動機は
正直、なんでもよいと。

自分の居場所が
ここではないと思った、
感じた事実があり、
動き出すということを決めた。

それだけが
しっかり自分で
腹落ちしていれば良いです。

私どもエージェントが
医師・看護師・医療従事者の
転職の動機を知っておきたいのは、
紹介する病院・クリニックに
転職理由を説明するためです。

そして、
医師・看護師・医療従事者から
転職の動機をお聞かせ頂くのは
これから転職活動をする御本人が
転職動機をエージェントに説明することで、
“自分はこれから転職活動をするんだ”
と自覚して頂くため。

ですので、
最近、転職の動機はどうでもよいと
思う私がおります^_^

■ 腹落ちできているか

転職活動後、
道が拓けていった人をみています。

その人たちに、共通しているのは、
“転職した先で、
自分は何を得たいのか、何をしたいのか”を
意識していたこと。

例えば、
Dr．A（女性医師）は、
給料や条件（社会保険）は現状を維持したいけど、
それよりも優先したいのは
家族の生活リズムが変わらない職場で働きたい

理学療法士Mさんは、
職員構成上、新人さんが入ってこない限り
自分はこのまま一番下。
スキルがついているのかわからない。
今の職場環境で働いていても
自分が成長しないと思うので、
引越しを伴う転職をして、
今までとは違った業務で
理学療法士として幅を広げたい

Dr．K（女性医師）は、
年齢があがるとともに、体力が落ちてきている、
今の仕事をこのまま続けるのは難しい。
今よりも落ち着いた環境で、新しいことにチャレンジしてみたい。

数例をあげさせて頂きましたが、
共通していたのは、
転職した後に、何がやりたいのか
どうしていきたいのかを、
転職前から意識していたこと。

自分で転職をすることを決めて、
私どもと一緒に動きながら、
その都度、自問自答し、腹落ちさせていたこと。
その都度、行動に意義を見出していたこと。

そして、
転職することを
自分が決断し、
その決断が腹落ちしているか。

自分の転職活動を
自分事として捉えているか。

ここが、道が拓けていった人と
そうでない人の違いだと
間近でみているエージェントは
感じています。

■　道が拓けていっている人

転職で道が拓けていっている人は、
自分にとって好ましくない出来事が起きても、
起きたことを、自分事として捉える力があります。

起きたことに対して、
自分で意義を見出し、
自分の力に変えています。

その反対に、
道が拓けていっていないと感じる方は、
自分にとって好ましくない出来事が起きたとき、
“なんで私が。。。。”
という感情に囚われ、
周囲のせいにする傾向がある様にお見受けします。

人間だから感情に
囚われても仕方がないと思います。

思いますが、
感情に囚われてしまうと、
事実を受け入れるのが
難しくなってしまいます。

そして、
“環境が良くない、
自分の居場所はここではない“
という考えに至り、
また、転職を決意する。

そして、こういう人は
転職を繰り返す傾向があります。