起立性調節障害の専門医さん(5)親向け進路ガイダンス
2020年12月
そら中2の冬。
少し記憶が曖昧なのですが、
これくらいの時期から進路ガイダンスが始まりました。
たくさんの職業が書かれたプリントを見せられ、次回の診察までに興味のある職業に○をつけてくるという宿題も出ました。
後日こっそりそのプリントを見ると、意外な職業に○が付いていて、なんだか楽しかったです。未来を見てること、今を諦めていないことを、実感できたからかもしれません。
いただいたプリントには4つのポイントが書かれていました。
1つ目
高校には、
①全日制高校
②定時制高校
③通信制高校
④高卒認定試験
があり、高校進学を希望するのであればどこでもOKとサラッと書かれていました。
2つ目は、無理やり進学させたことで起こる問題が書かれていました。
・やっぱり朝から起きられなかった。
・通学電車で倒れてしまった。
・登校してみたら校風になじめなかった。
・授業が全然おもしろくない。
いろんな理由を全て親に責任転嫁し(無理やり進学させられてますもんね...)、授業料丸損、親子関係まで悪化...と、
なかなか厳しい内容でした。
3つ目は高校選択のための保護者ガイダンスでした。
願書を書く時にしてはいけない言葉がけの例
「早よ書きや!もうすぐ締切やんか!」
「願書書いといたろか?」
「願書出しといたで」
「学校の先生が卒業させへんて言うてたぞ」
願書関係の手続きは必ず本人がするようになどが書かれていました。
・子どもが自分で願書を記入するまで忍耐強く待つ
親がすることは、封筒の外側に願書の締切日を書いたり、カレンダーに印をつけるだけ。
4つ目は、高校の転校や中退に際しては、子ども本人からのアクションを忍耐強く待つようにと書かれていました。
事実は伝えても良いが、そこに親の気持ちが入らないようにとも説明がありました。
ODっ子は来年(中3)の11月末くらいからその時の体力に合った高校を選び始めるそうです。
そのために、いろんな進学先や方法があることを知っておくことが必要です。
親以外の人から説明があることがとても心強く思いました。親の言葉はなかなか届かないことがあるからです。
そらは「行きたい高校がある」とだけ伝えたようでした。
Dr.は否定も肯定もせず「そうかそうか」と受け止めてくれたみたいです。
そらに聞くと、いろんな職業が書いてあるプリントを見ながら「こんな仕事もいいな」などの話もしたみたいです。
まだまだ受験まで時間があるとはいえ、この体調が何時まで続くのかもわからず、焦りますよね。
気にしないようにしても教育や医療、福祉からの置いてけぼり感がすごくあります。
なんにも支援受けられず、孤軍奮闘ですし。
Dr.はたくさんのODっ子を診てるからノウハウがあるんだろうなと思いました。
子どもに対しては絶対否定的なこと言いませんし、高校より先を見てる感じがします。
そして、
今しっかり休んでる方が
「その時」勉強に向かえる
と仰っていました。
そのお話を聞いていて、漠然と気持ちを守った結果なんじゃないのかな、
「どうせ自分なんて」って思わせたらアカンってことなのかなと思いました。
先を、未来を考えることができるパワーを、
残しておかなければ…とり
適度に放ったらかしにする。
でも「見捨てる」んじゃない。
その差は何かと言うと「ニコニコ」してる事なのだそうです。
ニコニコ見守ることで受け入れてもらえてる安心感を実感できるってことなのかも…と思ってやってきましたが、
ホントに親子関係は良くなりました。
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