
人生再設計第一世代なんだそうだ
出世魚、と呼ばれる魚がいる。
成長過程において呼び名が変わる魚のことで、有名なものではブリなどがそうだ。例えば関東では、稚魚から成魚までで
ワカシ → イナダ → ワラサ → ブリ
と呼び名が変わる。〜wikipedeiaより〜
(山陰では、ショウジゴ → ワカナ → メジロ → ハマチ → ブリ、だそうだ)
これを人間で考えてみるとだ。
例えば中学生がゲーセンで恐喝されたら、「カツアゲ」である。
が、僕が巣鴨で恐喝されてたら、「あ、オヤジ狩りだ」と言われるだろう。
前に家の近所の歩道を歩いていたら、後ろから自転車の呼び鈴が聞こえたのでちょっと右によけたところ、50〜60歳台のおじさんが自転車でふらふらと通っていった。
すれ違いざまに軽く僕の腕に当たったのであるが、その後に振り返って
「ニイチャン、死にたいのか!」
と言ってまた走り去っていった。
相変わらずゆっくりな後姿を見て、いや、死にゃあしないだろう、そもそも僕はニイチャンでもないだろ、と思った。
却説(さて)、、
僕は「団塊ジュニア」と呼ばれている世代の人間だ。
いわく、
団塊ジュニア(だんかいジュニア)とは、日本において、1971年から1974年までに生まれた世代。ピーク(1973年)は210万人、団塊ピーク(1949年)の270万人より少し少ない。第二次ベビーブーム(ベビーブーマー)世代とも呼ばれる。
という世代である。〜wikipedeiaより〜
同級生が多い世代だったのもあり、大学受験者数も倍率もピークで、おりしも大学卒業直前にバブル崩壊も起こり、これまでは「就職氷河期世代」と呼ばれてきた。
まあ、それはそれで、、と思っていたのだが、昨日こんなニュースが飛び込んできた。
まさに今の僕にとって「俺の悪口はそこまでだ」事案なんだが。
— タナカユウイチ (@bonnie_yt) April 16, 2019
>氷河期世代は「人生再設計第一世代」、政府検討会議で新たな呼称 地方への人材移動も検討 (2019年4月12日) - エキサイトニュース https://t.co/4HOIn2f3Nf @ExciteJapanさんから
(お察しの通りTwitterではさんざんな言われ方をしている)
これでまた一つ世代の名称が増えた。
団塊ジュニア→就職氷河期世代→人生再設計第一世代(NEW!)
特に結論も無くこのエントリを書き始めたが、改めてこれを文字にしてみると、最初は「●●の子供」という当り障りの無い名称だったのが、そこからは時代に翻弄されている様が見て取れて、逆に笑えてきた。
漫画「サンクチュアリ」で、主人公の一人である若手議員が中堅議員に
「あんたたち団塊の世代がナマクラだったから、今の政治システムができあがっちまったんだよ!」
と言い放つシーンがあった。あれから四半世紀ぐらい過ぎたが、今度は我々団塊ジュニア世代が下の世代に同じことを言われるのだろうな、と思う。
(不遇とか不幸とか言う気は特に無い)
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