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パリ在住トップフローリストに学ぶ、仕事術と生き方 vol.1


シックな花合わせに魅了されて飛び込んだ、パリスタイルの世界。花の学びと共に、そこに集う素敵な人たちとのご縁は私の中で大きな宝となっています。

パリスタイルで出会った人はどうしてみんな魅力的なのかな?日々、どんなことを考えながら過ごしているんだろう。ぜひ聞いてみたい!そんな気持ちが高まって、インタビューをお願いしました。思った通りワクワクするお話ばかり!皆さんにもぜひ、そのエッセンスをお伝えしたいと思います。

初回は、パリスタイルを日本に知らしめた第一人者、斎藤由美さんにたっぷりお話を伺いました。

パリの街に溶け込むブーケ

在パリ20年の道のり

まずは、由美さんの来し方をご紹介します。
長野でフラワーアレンジメント講師として活動していた由美さんは、ある日雑誌で見た花にくぎ付けになりました。それはクリスチャン・トルチュというパリのトップフローリストの作品。ぜひこの人の下でデザインを勉強したいと決意、単身パリに渡り、半年の交渉の末ついに念願かなってトルチュ氏の店で研修を始めました。

はじめのうちは花瓶を洗い、花を配達するといった下働きばかりこなしていたそうですが、働きぶりが認められ、次第にディスプレイや制作を任せてもらえるように。その後店を移り、五つ星ホテル・リッツの全館装花という、簡単には就けない仕事も経験されました。

次第に日本からの旅行者へのレッスン、見どころの花屋など案内する街歩き(ヴィジット)等の依頼が増えたこともあり退職、フリーランスとして現在はトルチュの元同僚、ヴァンソン・レサール氏の花店「ローズバッド」でのレッスン、花の勉強をしたい日本からの研修生受け入れ、ヴィジットなどを展開されています。日本のファンに向けて、web会報でパリのリアルタイム情報発信も。また雑誌などでライターとしても活躍、7冊目の著書『パリスタイルで愉しむ 花生活12か月』が出版されました。

私が由美さんを知ったのは、以前所属していたプリザーブドフラワー協会の理事が書かれたパリレポートでした。協会幹部の方たちがレッスンを受け、ヴィジットに参加する様子を見て、こんなすごい人がパリにいるんだ!と、そこから由美さんのブログを読み始め、そしてすっかり、そのスタイルの虜になってしまったのです。

シックなパリ色の花合わせ、自然な、それでいて美しく作りこまれたデザイン、、。シャンペトル(田園風)という言葉を、いち早く日本に紹介したのも由美さんです。
何度か一時帰国イベントに参加し、その後、由美さんのデザインを学べるディプロマコースができたことを知りました。家族の理解と協力を得て大阪に一年通い、第二期生として修了。そこからパリスタイルフラワーレッスンを始めて今に至ります。

どうなってるの?と必ず聞かれる花嫁のブーケ

由美さんのデザインは、前述したように自然でありながらこれまでの日本ではあまり見ないかたちで、はじめて見た時にはとても驚きました。どのように確立していったのでしょう?それがどうしても知りたくて、まずはそのデザインの秘密から伺ってみました。

next→デザインの秘密に迫る!

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