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短歌四首 ~『源氏物語』を詠む

風波に
心が揺れる明石の上
京の源氏を恋いて泣く夜

雀の子を
逃がして泣いた若紫
涙こすって頬赤くして

光る君
父と男の狭間にて
玉鬘たまかづらへの懸想けそうは哀し

生きてあれば
どれほど愛を受けたかと
右近うこんの悔やむ源氏の誠
 

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