見出し画像

人材ゲット

前回までのあらすじ:
2名の社員が抜けることになり、残った社員のストレスがマックスに。
いよいよ会社が回らなくなるという状況の中、俺は人材派遣会社を利用することを決心した。

さっそく俺は、人材派遣会社をあたった。
あらゆる会社がネット上に紹介されていて、どこを選べばいいのか???

何とか一社に絞り、躊躇する気持ちを抑えて連絡してみた。
相手は待ってましたとばかりに、スムーズに対応してくれたよ。

何せ、大金がかかっているからな。

ちなみに、俺が利用しようとした人材派遣は、契約が成立した際には、契約者の年収の何パーセントかを支払うという、成功報酬型といわれるやつ。

とにかく急がなければならない。
書類を色々書いて登録し、人材を探してもらえることになった。

とはいえ、契約が成立した時の成功報酬を考えると、不安だらけ。
なぜって、例えば、年収が500万円の場合成功報酬は150万円位になる。

高すぎるだろ~。

だが、心配には及ばなかった。人材は見つからなかったんだ。
え?
人材派遣会社はすぐに人材を派遣してくれるんじゃないのか???

たくさんの人がその会社に登録していて、すぐにでも派遣してもらえると思っていた俺。
だが答えは NO だった。よく考えればすぐにわかる。

ここは過疎の町。人材派遣会社は都市部を中心に人材を集めている。
今回俺が頼んだ時、人材派遣会社には、俺の町で仕事したいっていう登録者がいなかった。
だから、そこにきて新たに人材募集をかける、というシステムだったんだ。

これではハローワークと変わりない。
いくら待っても難しいよな。

そうこうしているうちに、担当者から連絡が入った。
少し違う形の人材を募集しませんか?
という。

普通に募集をかけてもなかなか集まらないので、特別枠で募集する。
それならすぐにでも人材が集まる、というんだ。

そんなおいしい話があるのか???
と思っていたら、本当にすぐに働きたいという問い合わせがきた。

は?

なんだ、それなら最初から教えてくれ、と思った。
このタイプの人材は全国を股にかけて仕事をしている人たちだ。
だから、住む場所にこだわらない。
しかし、採用する側としては、引っ越しから住む場所を決めるまでやら、その他諸々も含めて準備しなければならない。

そして、成功報酬ではなく、給与額から毎月支払いが生じる。

つべこべ言ってはいられない。
俺は、その人材派遣会社から2名を採用することに決めた。

つづく






いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集