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オンラインサロンとは何か?:歴史は繰り返す(中田敦彦大学を生観覧して気づいた)

さて、YouTube界隈で少し身を置く立場としてオンラインサロンとは何かを考えてみた。オンラインサロンで上手くいっている人というのは言わずもがなで、みんな有名人だ。箕輪さんを除けば(これで当てた)、まあだいたいは芸能人や各界の著名人だ。そもそもテレビで活躍する芸能人や著名人がYouTubeに参入することで台頭してきた組織。それがオンラインサロンだ。

先駆者と言えば、岡田斗司夫さんでもうだいぶ長いこと前から、ニコニコでオンラインサロンなるもの始めていた。これが面白い点である。今日はこの点をキーポイントとして考察を進めたい。

ちょうど昨日、中田敦彦のYouTube大学を観覧してきた。動機はなく、ただ生で観たいから視聴させてもらった。内容は西洋史。ちょうどフランス革命期からウィーン体制、ビスマルク体制等の帝国主義の台頭を話していた。

ちょうどそこで私は気づく。オンラインサロン とは何か?

ジャン・ジャック・ルソーの「自然に帰れ」という名言後の社会システムは、国家(オールドレジーム)とバラバラになった個人との対立のなかで、個々人の力をエンパワーする力も機能「中間集団」が必要となった。この中間集団がいるからこそ、民主政治や革命が可能になる。

下リンク先の論文はアレクサンダー・トクヴィルという人物の話である。中間集団と言えば、トクヴィルかデュルケムが代表的な提唱者として挙げられる。いずれもフランス人だ。

YouTubeはテレビという存在が構築した幻を(この内容を詳しく知るにはホッブズの『リヴァイアサン』を読むことをお勧めします)破壊した。一方で、個々人がインフルエンサーやYouTuberとしてバラバラに活動する中で一定の共通価値観を持つ権力集団が必要になった。この集団を統率するにはリーダーが必要であり、その役を著名人や芸能人が、そしてその器をオンラインサロンが構築しているのである。

これは18世紀から19世紀におきた社会システムの変遷の歴史を21世紀ではメディアという社会機能がわずか10数年(ディケード)で成し遂げようとしているのである。

まさにオームの法則とはこのことだ。

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