MAJESTIC HOTEL&SPA@BALCELONAの朝食
私はバルセロナの滞在中にこのホテルのレストランで朝食を食べることを楽しみにしていました。このホテルの朝食は、2018年に「PRIX VILLEGIATURE AWARDS」という国際的なホテルのアワードで、ヨーロッパのベストホテルブレックファストで受賞したとの事だったからです。メニューも健康的な地中海式の食事であり、空間も洗練されていて、天然の採光を浴びた美しい空間との事です。
私達はバルセロナ到着日の翌朝早速このホテルのレストラン「SOLC」へ足を運びました。
エントランスからクラシカルな風格があります。ロビーも落ち着いて素敵です。バーもあるようです。階段を上り2階へ向かいました。全体的に白と薄いベージュを基調とした空間です。白いテーブルクロスが輝いています。窓の近くだと景色も見られるのかもしれません。しかし私たちは大人数だったので窓からは遠く、スイーツなどの並ぶブッフェテーブルに近い席を案内されました。
テーブルの上にはカトラリーとナプキン、メニュー表が乗っています。まずドリンクをウエイターさんが聞きに来てくれます。それぞれ紅茶、コーヒーを頼みました。私はデカフェのコーヒーにしました。ティーポットで運ばれてきます。娘はホットショコラにしました。ホットショコラは大きなマグカップに温かいミルクが入っており、「cola cao」と書かれた袋が一緒に置かれています。どうやらミルクにこの粉を溶かして飲むようです。砂糖が入っているので甘めのドリンクでした。紅茶には瓶に入った蜂蜜が添えられていました。珈琲も香り高く美味しかった。
ここでは各人ひとつメインのメニューを選ぶことが出来ます。本日のスペシャルメニューは日替わりで変わるようです。他には、エッグベネディクトやオムレツといった卵料理。グルテンフリーのパンセットなどもありました。
オムレツは日本のオムレツのように半熟でフワフワしている感じはありませんでした。しっかり火を通していて、むしろ卵焼きの見た目と形に近い仕上がりでした。アボカドとカリカリのベーコンが添えられていました。グルテンフリーブレッドセットは、グルテンフリーのバゲットと、3種類の甘めのペイストリー(デニッシュ、クロワッサン、マフィン)のセットになったものでした。
この日のスペシャルメニューはなんとスペイン名物の朝ごはん「チュロスとホットショコラ」だったのです。私はそれを選びました。
早速大きなポットにたっぷり入ったホットショコラが運ばれてきました。これをそれぞれのカップに注ぎます。ポットの使い方に慣れずに、勢いよく注いでしまいテーブルにホットショコラをこぼしてしまいました。ああ、せっかくの美しいテーブルクロスが・・(泣)ウエイターさんは快く拭いてくださり、こぼれたクロスの上に別のクロスをかけてくださいました。
そして後からチュロスが運ばれてきました。大きなチュロスがです!スペイン人風にホットショコラにたぷーり付けて頂きました。
チュロスはサクサクしていてとても軽い食感です。日本のチュロスのイメージとは全く異なり「甘くない」です。これなら朝食にも出来そうです。ホットショコラも思ったほど甘くありません。濃厚なチョコレートを液状化させたような感じです。チュロスやパンにつけて食べられるように、非常にとろみがありました。あまりの美味しさに、今まで日本で食べてきたチュロスの記憶が書き換えられた感じがします。「このチュロスの為にまた絶対にバルセロナに来たい」と到着した翌日早々に思ったのです。
この日私は4本チュロスを食べましたが、以降私は別のお店でもチュロスを食べに食べ、9日の日程で、2店舗を複数回訪れ、トータルで21本も食べたのです。帰国後の体重増が怖かったのですが、バルセロナでしか食べられない味を堪能することが出来たので、後悔はしないことにします。
一緒に食事をしていたメンバーの内一人はバルセロナに在住している方でしたが、「バルセロナはクロワッサンが美味しいですよ」と教えていただき、クロワッサンも頂きました。サクサクで美味しい!!日本のクロワッサンより生地がしっかりしていて硬いようです。
たんぱく質も欲しいと思い、ブッフェ台に探しに行ったのですが、思った以上にチュロスとクロワッサンでお腹がいっぱいになっていたので少しだけ取りました。スクランブルエッグとソーセージ、ポテトとオーブンで焼いたトマトです。
ブッフェ台は2台あってそれぞれ距離があります。私たちのテーブルはスイーツ系のブッフェ台が近い場所にありました。もうひとつのブッフェ台にはハムやソーセージ、チーズ、卵料理、ポテトと焼きトマト、サラダ類。それからタコスもありました。パンはどちらのブッフェ台にもありますが、ハムなど食事メニューのブッフェ台にはトーストなど甘くないパンが揃っていました。スイーツ系のブッフェ台には、クロワッサンやデニッシュ、パンケーキなど甘めのパンが揃っていました。
食事を終えたので、そろそろデザートを取りにブッフェ台に向かいました。フルーツやケーキ、ヨーグルト、ジュースなど揃っています。
私が1番気になったのは、「ハチの巣」でした。ハチの巣を見るのも生まれて初めてです。以前「おさるのジョージ」でジョージのお友達の妹「ベッツイー」が持っていたハチの巣を、ベッツイーの兄のスティーブとジョージは食べてしまった・・という話を見たことがありました。そして初めてハチの巣にお目にかかったので、これはトライしてみたいとお皿に盛りました。
ハチの巣自体は甘くなく(当然ですが、)ほんのりと蜜がついていい感じです。ハチの巣自体は「繊維質」を食べている感じがします。ぐにゅぐにゅといった食感でしょうか。
もうひとつ目を引いたのはリンゴ一個丸々をオーブンで焼いた「焼きリンゴ」です。リンゴ1個が大きかったので娘と半分に分けていただきました。リンゴを焼いただけなので自然の甘さです。先ほどのハチの巣についていた蜂蜜を付けて一緒に食べるととても美味しい。
こちらのフルーツは日本に比べてより自然に近い形がします。甘さが控え目で酸味がしっかりとあるのです。日本でよく口にするフルーツは、品種改良を加えているからなのか甘みがしっかり強い気がします。でもここに並んでいるフルーツはどれも自然な感じがしました。
とても素敵な空間で居心地も良く、6人で会話も弾みました。バルセロナの旅の最初を飾るとても思い出に残る朝食となったのです。
#私の朝ごはん