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「移動する人はうまくいく」を読んで
この本を手にしている時点で、僕自身、いつか頻繁に移動するライフスタイルがしたいと思っているのかもしれない。
そしてこの本を読む事で、
「自分の考えは間違ってない。そしてそれは、これからの時代の主流になるに違いない!」
という確信が欲しかったのかもしれない。
実際読んでみて、考えや価値観が著者と自分とで似ている部分が多かったからなのか、かなりスラスラ読めました。
(もちろん、読みやすく編集されているのもありますが。)
もともと「定住」というライフスタイル自体に疑問を感じていて、ここ数年の間でにわかに増えている「2拠点生活」「多拠点生活」「ノマドワーク」などのライフスタイルこそが、これからの生き方なんじゃないか?と考えてました。
この本を読んで、「定住」というものに対する考え方がますます否定的になり、同時に「多拠点生活」に対する憧れの気持ちがますます強くなりました。
読んでみて勉強になったこと
移動そのものに意味がある
本書はあくまで「移動」がテーマであり、更に言うと「移動」した先で何をするかはどうでも良く、むしろ「移動」することそのものが大事なんだという事を特に強調されてます。
これは僕自身も経験があり、心当たりがあります。
例えば読書をする場合、自宅だとつい怠けたり他のことに意識が向いてしまい、なかなかはかどらない事が多々あります。
しかし、電車の中で読書をする場合、他に意識が向くものといえば電車から見える景色くらいなので、結構いいペースで読み進める事ができます。
なんなら目的も目的地も決めず、
「自宅の最寄駅から片道1時間先の駅まで行く」
と決めて、移動中は本を読み、着いたらまた電車で帰る(もちろん、帰りの電車でも本を読む)、
みたいな事をするのも良いかもしれません。
往復計2時間。
一見、電車で行って帰るだけの無駄な行動にも見えるけど、もしかしたら自宅でダラダラ本を読んだり読まなかったりする2時間よりも、ずっと効率よく、有意義な2時間なのかもしれません。
印象に残った部分その1
「環境→感情→行動」という言葉が印象に残りました。
「移動」という行為が既に環境であり、「移動」する事で環境を選んでいると思いました。
未来を変えるには行動あるのみ。
そして、行動するには環境次第。
その環境を整えるには、移動しかない。
印象に残った部分その2
また、「最善の選択ではなく、選択を最善に」という言葉も良いな、と思いました。
選んだ選択肢に対して後から悔やんでも仕方なく、
むしろ選んだ選択肢が間違ってたとしてもムリヤリ正解にねじ込むくらいの気持ちで行動を貫く方が現実的でたくましい生き方なのかもしれません。
普段生きている中でも、選んだ道が大正解だった!という事はほとんどなく、軌道修正を余儀なくされることの方が往々にしてあるのが現実です。
どっちが正しいかな?と迷うのは時間の無駄ですね。
具体的にやろうと思ったこと
さて、そんな訳で早速移動しよう!と思ってみても、どうしたって交通費が発生します。
本書では年に4回は海外に、年に4回は国内(なるべく遠く)に行く事を勧めてますが、そのための費用を用意する事が第一歩かなと思いました。
国内、海外は難しくても、毎月日帰りで遠くに行ってみる、くらいなら出来るかもしれないので、
そのための電車賃を毎月の給料から捻出してみることから始めようと思います。
本の内容をそのまま出来るのが理想ですが、ハードルが高いままやらないよりはハードルを下げてちょっとでも実行するほうが、現実が変わりそうなので。
コンテンツビジネスについても今もこうしてnoteに投稿しているので、もっと自分の考えや伝えたいことをたくさん投稿していきたいですね!
その意味でも、最近は自分の持てる時間と労力のほとんどを仕事に費やしてたなと思います。
もっと自分の時間と労力を、自分の未来をより良くする為に注ぎ続けたいと思いました!
海外に住んでる友達も2人くらい居るので、たまには会いに行くのもアリですね!
それと個人的には多拠点生活をしている人にも会いたい!
会うだけで刺激を受けるだろうし、「海外で暮らす」「多拠点生活をする」という事がより現実味を帯びてきそうです。
最後に
1つの場所に長く居続ける「定住」が全部悪いとは思いませんが、長く居るとやはりそこでの環境に「慣れ」てきて、「何も考えなくても」日々の仕事や生活はこなせてしまいます。
何も考えなくても出来るからこそ、思考が停止してしまう。
すると、よっぽどの出来事でもない限り、
「このままで良いのだろうか?」
と思うことはありません。
考え方が凝り固まってしまい、変化に対応出来なくなります。
これは、状況が目まぐるしく変わり、予測不可能とも言われるようになった現代社会においては致命的なんじゃないかと思っています。
「慣れ」も、「何も考えなくてもできる」状態は、楽です。
そして、「移動」って、そうは言ってもやはり大変です。
人間は弱い生き物なので、油断するとついつい楽な方を選んでしまいがちです。
だからこそ、毎月遠くに出かける、ゆくゆくは年4回海外に行く、と言った行動を決めて、意識的に淡々とやり続けるのは、これからますます大事な事なんじゃないかな、と思いました。
自宅が二ヶ所あれば、自ずと移動をせざるを得ないように、環境の力は本当に強いと思います。