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輝ける場所は人それぞれ 未来をつくる私のお仕事

どこでどう人生が輝くのか。それは分からないけれど、誰かの決めた輝きになる必要は無いし、誰かの決めた輝きが自分にピッタリだって事もやっぱりある。どの人もそれぞれにやり方があって、どの人もそれぞれの輝ける場所はあるものだろうと私は思う。

例えば、私は定型発達特有の視野を持っている。広角レンズという感じでぼんやりと全体を見渡すレンズだ。

一方、夫と次男はASD特有の顕微鏡のような、望遠鏡のような絞りの効いたレンズを持っている。

両者の見ている世界は、同じ物だとしても見え方も捉え方も全く異なる世界。それをどちらか一方に合わせようとするには無理がある。多数決で決める。みたいなのはずいぶん『変』だなぁと感じている。そもそも、うちは半々なので多数決にはならないけどw

数が多いからそれに合わせる。空気を読むみたいなことも含めて、確かに合理的だし生存にはある程度必要にも感じるけれど、仮に100%になってしまうとどうなるのか?非常につまらなさそう。何も起こらないって、安心感を持ったまま沈んでいくみたいな恐ろしさ。私にはそう感じる。

世の中的には、広角レンズの世界観を良しとするような考え方や見方が多い。そしてASDの世界観や、その他の少数派の見え方や世界観を広角レンズの世界観で処理しようと無理している。

無理はそうは長く続かない。そのうちにその考え方そのものが崩壊していくか、新しい風が吹くだろうと思う。新しい風はいつだって、遠くからやってくる。少数派が巻き起こしたほんの少しの風を、多数派が煽る。一度煽り始めると、それが『流行り』になって廃れていくか、一度通った道として『普通』と言われたりする。だいたいそんなもんだろうとテキトーに見ている。煽るのは得意でも、生み出すのが苦手なのが広角レンズ。私って生き物はそんな感じ。

子どもを育てる時、可能性を広げる為にいろいろな事をやらせてみる。そして、可能性を広げながら輝ける場所を増やしていこう。なんだかとても納得のいく考え方。たしかにしっくりくる。それは私が広角レンズだから。広角レンズを持った人にはある程度有効な手段なのだろうと思う。だって、どこに何があるのか?そもそも見えないんだから。いろいろやってみるしかない。

けれど、夫や次男を見ていると、そう言う考え方では全く収まらない人だという事がわかる。彼らにとっては、そうした満遍なく施されたものの中から、あるいは全く何も無い所からだとしても、自分に合うものだけにピンポイントで集中していく。そう言う世界観を持っている。

本人にしてみれば、それはとても自然で当たり前の『俺の普通』なのだろう。私はそれにとてもしびれる。かっこよすぎですよ本当に。

顕微鏡と望遠鏡を使って、広角レンズに合わせる必要なんてどこにもない。本当にどこにもない。とはいえ、架け橋的な存在はけっこう重要なんじゃないかなとは思っている。

おそらくずっと大昔から、そうやってASDに限らず、少数派の世界観が世界を広げながら、私のようなピントがあってるのかあってないのか、よく分からないベターっとした世界観の中に彩りのようなものを与えてくれてきたのだと思う。

なんだってすぐに広げたがるし、なんだって直ぐにぼやけてしまう。それが私の広角レンズ。それを良い事だ!なんていうつもりは全然ない。良いも悪いも無い。そう言う特性で、それがたまたま生きやすいってだけ。

輝ける場所を見つける能力値は、圧倒的に夫や次男の方が長けていると思う。既存のモノの中から勝手に見つけてしまうし、新たな場所を作り出してしまう。そう言う視野を彼らは持っている。

私はそれをただただ見守り、時々サポートしていればいい。雑多な事をテキトーにこなすのが広角レンズの良いところ。

『ハイハイ。だいたいで、塩梅みてやっておきます』

それが、未来をつくる私のお仕事。

彼らの世界観を最大限に生かすには、広角レンズの世界観から見える事はやらなくていい。それくらいの気持ちでいいんだろうなと思う。どうやったって、人は助け合って生きていくしか無いんだもの、適材適所が分かりやすいほど助け合えるってものだと思う。

次男には、自分の身を守る術や、最低限のマナー、生活する上でどうしても必要な事くらいを教えておけば、後は勝手に本人が輝ける場所を見つけてくるだろう。そして、集中力がちゃんと発揮できるように、心の状態を整える術が身につけば、子育ては完了だと思う。そこまではそんなに遠くない。きっとそこには人が集まってくる。

だから本当に、定型発達の兄も含めて、息子たちの事を全然心配していない。

のびのび育ってね♫

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