社畜が骨折したら、引きこもりになった件。㉙~新たな治療法と産業医さんとの面談、そして忘れていた資格~
今回のお話は、
6・7回のリハビリの話。
新たな治療法の話。
産業医さんとの面談の話。
動転してすっかり忘れていた国家資格の話。
になります。前回同様、痛み耐性がない方、トラウマが発動しそうな方はご遠慮ください。また、新しい治療法は、労災で下りないけど保険では適用する方法なので、治療やリハビリを頑張っているのに改善しない方はご一考ください。
忠告はしましたよ?
大丈夫ですね?
6回目のリハビリは、前回同様、可動域を広げる作業の予定でしたが。
自宅療養の延長を宣告されたショックが逆に奮発剤となり、自宅でのリハビリを頑張りすぎてしまい、コリを再発させてしまいました。
自分で触っても分かるレベルだったので納得の上で治療を受けると、可動域が5回目より増えていました。
「えっ・・・・・・?!」
疑問符だらけの私に対して、理学療法士の先生は「一度悪くなると、戻ってきたとき、反発で前より良くなることがあるんだよ」と、優しく諭してくれました。
2月下旬、精神的、身体的に追いこまれても、頑張って良かった!
と、初めて実感できた回復の兆しが、本気で嬉しかった。
家族に対して、負担をかけすぎている申し訳なさ、情けなさ。
職場に対して戻れない申し訳なさ、哀しさ。
それらが少しだけ和らいだような気がします。
それでも、7回目のリハビリの前に受けた診断では、先生から「急性から慢性疼痛になりかけてるから、薬物治療も併用しよう」と、方針の転換を提案されてしまいました。
慢性疼痛。
関節痛の一種で、有名なのは「四十肩、五十肩」
つまり、肩の骨がくっついているのに可動域の改善が不足している、前回処方された鎮痛剤の効きが良いことからも、骨折による直接的な痛みではなく関節痛、それも急性から慢性になりかけという結論に達したそうです。
更に詳しくきくと、正常な右腕の可動域は年齢より大幅に広いので、原因は老化ではなく骨折による強烈なショックによるものと判断されました。
なので、骨折の治療の継続に間違いはないので、労災としてリハビリや治療を継続することはできるが、可能なら”慢性疼痛”の治療も併用した方がいいと言われました。
その治療法が、ヒアルロン酸の関節内注射。
「容量と期間に制限があるため指定の医院でしか注射できない療法で、関節内の潤滑剤を増やしつつ、炎症を抑える効果が認められているが、労災ではなく健康保険の適用内で自費治療になるけど、どうする?」という質問に。
私は「可能性があるなら、ぜひ」と、即決で受けていました。
少しでも受傷する前に戻れるのであれば、やらない理由はありません。
ただ、間違いなく、インフルエンザの予防注射より痛い、です。
筋肉と筋肉の隙間を抜けて関節内に直接注入されるものの、筋肉の抵抗や神経を掠めてしまうので、この点は諦めるしかありません。
しかも、週1回最大5回、継続することで徐々に成果がでてくる遅効性・・・・・・だと?
それでも、注射を受けた直後でもリハビリに影響はないそうなので、痛い腕をさすりながら、7回目のリハビリに向かうしかありませんでした。
その翌日、復帰に向けてどうしても越えなければならない壁が立ちはだかりました。
産業医さんとの面談です。
ただし、病院の医師とは異なり、従業員に対する診療・治療・処方箋の作成などの医療行為は行えません。しかし、職場から提出された報告書と、従業員との直接面談から、復帰可能な状態かを職場のトップに助言する義務があります。
その面談に要したのは1時間ぐらい、まとめると・・・・・・。
24時間勤務を含めた運転士としての職務に復帰する意思はあり。
復帰後も努力姿勢(ある程度の期間の日勤や見習い勤務を受け入れる)があること。
混雑した公共交通機関での通勤が可能、能力的にも回復しつつある。
問題点は、左手が垂直方向に真っ直ぐあがらず、後ろへの捻転も不十分。
配慮してほしいのは、高い場所にあるものを取ったり、自転車のブレーキのような左手で咄嗟の判断が必要になる動作に関しては、症状が更に改善されるまで時間がほしいこと。
こんな感じでしょうか?
職場や症状、病状によって長短はあれど、産業医さんの判断が職場を動かすのは間違いありません。後から聴いた話ですが、3月から復帰できていたら、3月中旬までのプレ業務(日勤や見習い業務)の間で面接を行う予定だったそうです。
そうですよね。規定にもあることですし、すっ飛ばすはずがありません。
しかも、”産業医さん”というキラーワードを聞くまですっかり忘れていましたが、私、第一種衛生管理者でした。
簡単にいうと、産業医さんの下級資格、されど国家資格です・・・・・・。
ご、ごめんなさい!! 労災について何も知らないなんて嘘でした。忘れてしまっただけです。復帰したら勉強し直します!!
と、心の中で謝罪しつつ、次回へ続きます。
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