社畜が骨折したら、引きこもりになった件。㉔~継続している趣味は一石二鳥?6~
前回までで100ちょっとに絞りましたが、残りは、自分が欲しいか、自分が必要としているファンドタイプ選んでから、リスクが低く、リターンが高い銘柄を選べば終わりです。
なので、大事なのはファンドタイプを決めること。この選択は冗談抜きで、今までの投資経験、知識、懐具合によって答えが変わります。選択するための道筋として、概要、メリット、デメリット、例をそれぞれあげたので参考にしてください。
国内株式型:
国内株式に絞って運用。日本の景気が良くなればリターンが増える傾向なので、流れ(リターンが増減するタイミング)が読みやすいです。ただし、前回紹介した日本の個別株も同時に増減するので、下落したとき取り戻すのが難しいという欠点があります。例:ひふみプラス
国際株式型:
全世界、もしくは特定の国、地域に絞って運用。アメリカ、先進国、新興国などがこれにあたります。全世界、もしくは特定の地域の景気が良くなればリターンが増える傾向なので、最低でも円安ドル高、為替差益を、可能なら地政学(世界もしくは特定の地域の情勢を考察する学問)を学んでおくと流れが読みやすいです。日本株で損をした場合、こちらで取り戻すこともできます。
ただし、特定の国以外のファンドは、同じ全世界型でも、どの国にどれだけ力を入れているかが異なるので、自分の中で景気が良くなりそうな地域が多く含まれているかの確認は必須。更に、それらの地域で戦争や災害などが起った場合、下落率が酷いというハイリスクな面も持ち合わせています。例:フィデリティ・米国優良株・ファンド、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)、
複合商品型:日本を含む世界各国の株式、公社債、不動産投資信託証券市場など、独自の基準で選び、運用。安定しているファンドは絶好調なのに、不安定なところは一気に廃止まで落ちてしまう傾向があり、投資信託の中ではハイリスクハイリターンといえます。なので、銘柄選びは慎重に行いましょう。例:ハッピーエイジング20
ちなみに、手数料が安いことで有名になった eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、国際株式型であると同時に、インデックス銘柄の代表例。インデックスとは、日本のTOPIX、アメリカのS&P500など、特定の指数に連動する投資成果をめざして運用するファンドのことです。
さて、残りは、運用実績と未来予測。
絶対当たるわけではないけど、投資信託にも安全性に関して指標(レベル)があります。”シャープレシオ””レーティング””リスクメジャー”などがそれに当たります。
シャープレシオ:
収益があったとしても、それ以上にリスクが高ければ意味がないことから、バランスが取れているか判断する基準になっています。個人的には、すべての年数で+1前後は欲しいところ。
レーティング:
安定性・収益性などを独自の調査会社がレベル付け。ミシュランの三つ星レストランを想像すれば分かりやすいはず。最高値の半分は欲しいところ。
リスクメジャー:
高ければ高いほどリスクが高い血圧計のようなもの。最高値付近はそもそも積み立てや初心者に向かないので選択肢にでてこないはず。ほどほどの数値に留めるのが無難。できればもっと低くしたいけど、リターンも低くなるという欠点があります。
ここまでで22件。
最後に、投資会社に支払う”信託報酬率”が低い銘柄から選んだ結果、現状、私は”ハッピーエイジング20”を保有しています。
他にもいくつか保有中で、NISA枠を利用する前から購入した投資信託の方が利益率は高いです。ただ、それは投資年数による”複利効果”のおかげなので、今後はどうなるのか先行きは不透明です。それでも許容範囲内のリスクを背負わなければ増やすことが難しい以上、継続の一択しかありません。
なので、皆さんにも一緒に株式投資を続けてほしいので、最後におまけを。
株式の銘柄検索まではしたのに、株式購入時の選択画面について説明していなかったことを思い出したので、概要と注意点をのせておきます。
株数:
「単位株」か「少額」から選択します。
注意点は、株主優待に必要な株数になっているかどうか。単位株を購入したのに優待を受けるには不足していた・・・・・・なんてことがないように注意してください。ただし、配当に関しては「少額」でも受け取れる場合、”分配金受取方法”が”受取(株式数分配受取)”になっていますので、積立額が「単位株」に達したら、その株式のみNISAをやめ、特定口座に移してから、別口で「単位株」の積み立てを始めることをおすすめします。
価格 :
「指値」か「成行」かを選択します。
「指値」は、入力した数値でしか購入できません。なので、売主の流れを読んだ上で、購入できると判断した数値を自分で入力する必要があります。値切ったぶん、取得価格を低く抑えられたり、売却価格を高く維持することができますが、買い逃しや、売り残しの可能性も高くなります。
一方、「成行」は、価格を指定しない分、同時に購入の手をあげた「指値」より優先的に購入できます。ただし、早く売買できる分、取得価格が想定より高くなったり、売却価格が想定より低くなったり、価格のコントロールが難しくなります。
有効期間:
「当日中」から未来の期日指定まで、資金があるかぎり買おうとします。なので、その場を離れていても購入してくれる便利さ、株価が乱高下しても価格設定に対応できない歯がゆさを味わうことになります。長期投資であってもできれば「当日」、最悪「次の日」までには決着させたいのが本音です。
執行条件:
特定の条件によって買い方が変わるので、「寄付」「引け」「指成」など、用語の意味を自分で把握しておく必要があります。株式取引にある程度慣れ、場の流れが読めるようになれば使い勝手がいい買い方なのですが、損をする時のリスクも跳ね上がるので注意は必要です。
口座区分:
「特定」「一般」「NISA」から選びます。
「特定」を利用することで確定申告することなく株式を購入することができます。ただし、ある一定額以上のリターンがあると必要になります。「一般」は「特定」や「NISA」から外れた上場株式などの購入に使用します。ただし、確定申告に必要な年間取引報告書の作成など、より深い知識が必要になります。
「NISA」は、購入できる株式に対応した「成長投資枠」のことで、枠内で購入できればNISAの特典を得ることができます。沢山購入したい方は、「NISA」を使い切ってから「特定」「一般」の順で購入すると税金対策になります。
以上のように、一見、取っつきにくいものの、簡単な言葉に変換できれば、自分のものにするのは、それほど難しいことではありません。それでも、知らなければ罠にはまるし、大損します。リスクを回避し、リターンを得るために、少しずつでもいいので知識を得たいものです。
そこでお薦めするのが、子ども向け漫画。
お金のコンパス|なかよし公式サイト毎月3日頃発売の少女漫画誌 (kodansha.co.jp)
高校生から投資の授業が始まったので、小中学生も他人事ではいられないのかもしれませんが、少女漫画としては、とても「シビア」です。大人でも考えさせられる、身近なシチュエーションが多いので、はじめの一歩にしてみてはいかがでしょうか?
・・・・・・で終わるつもりでしたが、NISAの購入画面の説明はどうしたの?という突っ込みに対しては、今までのお話を自分の中で消化できれば、あとは支払方法と、再投資に関する質問、契約が守れるかの話なので、省かせていただきます。
というわけで、次回は骨折日記に戻るはず・・・・・・。つづく。
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