「他人の目が気になる」を心の中のイタリア人と話し合う
他人の目が必要以上に気になる、という人はいるでしょうか。
そんな時は心の中のイタリア人レオナルドと話してみてもよいかもしれません。
「レオナルド、他人の目が気になることってある?」
「他人の目?
(眉間にシワを寄せ、真剣な眼差しで一瞬考えるレオナルド)
(そして、あぁ!と言うように眉を上げ、明るい表情になるレオナルド)
もちろん、他人の目は意識しているよ!
はっきり言って、誰だってクールに見られたいし、人に褒められれば嬉しいだろ?
だから、ファッションや髪型には気を遣っているし、それを楽しんでいるよ。
そう考えると、他人の目を意識するということは、人生の一部として自然に溶け込んでいるかな。
ちなみに付け加えると、いつもみんな僕の良いところを見つけて褒めてくれるんだ。
もちろん僕も、みんなの良いところを見つけて積極的に褒めるようにしているよ。」
(オシャレに両手を広げて、どうだい?と言わんばかりに目を見開く爽やか笑顔のレオナルド)
「んー、ちょっと僕の聞きたい"他人の目"とはニュアンスが違うかなぁ。
なんというか、僕が言いたいのは
他人の目が気になって、何かすることを躊躇したり、他人の目が気になって不安になったり、もっとネガティブなことだよ。」
(自分が言ったことが違った、ということと、改めて言われたことが理解できない、ということで難しい表情を浮かべるレオナルド)
「!!」
(そして閃くレオナルド)
「エバはもっとみんなにクールに見られたい、って話かい?
自分に自信が持てないってことだね。
わかるよ、エバ。
実は僕もそんな経験があるんだ。
僕もクールなコミュケーションや、ファッション、キャリアなんかに憧れた時期があった。
だけど、エバ。僕は気づいたんだよ。
(一瞬沈黙するレオナルド)
まぁとりあえず、エスプレッソ飲んだらどうだい?」
(片手で僕の前のエスプレッソを示し、ちょっぴり下唇を出してもったいぶるレオナルド)
「僕が気づいたのは、
「これこそがクールの答えだ!」
と思ってそれを演じている時は、僕自身どこか窮屈だったってことさ。
そして、結果的にその窮屈な状態はクールじゃないんだ。
それよりも、自分が着たいものを着て、自分が感じたことを言葉にして、好きなものを食べて、納得して働いている方がハッピーだしクールだろ?
(着たいもの、感じたこと、好きなもの、納得して、のそれぞれで一つずつ丁寧に指を立てていくレオナルド)
つまり、クールとはとても自由なものであって、一つのスタイルに囚われるようなものじゃないんだよ。
その時々で変化するし、常に自分だけが知ることができるものなんだ。
(両手を大きく振って、熱意を込めて説明するレオナルド)
わかるかい?
だからエバ、今みたいに難しい表情をして着ているその黒いシャツも、これこそ自分が着たいシャツなんだ、とご機嫌に着るだけで、今よりもっと君をクールに見せてくれるはずだよ。
まぁ、あまり頭で考えすぎないことさ。」
(優しい笑顔で、ウインクをかまし、僕の肩をポンっと叩くレオナルド)
そうだ、レオナルド。
君は、僕の質問に答えているようで、答えていないようで、多分、答えている。と思う。
多分。
とりあえず僕なりに要約してみると、
僕が言いたい"他人の目"という視点は、そもそもレオナルドの頭には無くて、何にせよ、自分がハッピーな状態でいることこそ、クールだよ。
ってことかな。
レオナルドはいつもクールだな。
そう思いながら、もしかして黒いシャツが似合っていないのか?と不安になり、一旦最寄りのユニクロをGoogle Mapで調べて向かう僕、江場。
※ちなみに僕はイタリアに行ったことないし、イタリア人の友人もいないけど、「小さな村の物語 イタリア🇮🇹」というテレビ番組が大好きで、イタリア人をとてもリスペクトしています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
江場