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好きな髪色とカラフルなジェルネイルを習慣にし始めて、1年以上が過ぎました。和賀です。

さて、私は人生のほとんどをショートヘアで過ごしているので、美容院には毎月行くものだと思っているのですが、髪色を毎月変える楽しみも増えてますます美容院に行くのが楽しいんです。

そして、ヘアカラーやネイルを続けてみて感じることはたくさんあり。1番の驚きは、自分の中にある価値観と向き合うことになったこと。私がいま好きな洋服を着て、髪も爪も自由に装っていること自体何の問題もないはず。でも、仕事で役所関係や企業に初めて行く時や初めましての人にはすごく躊躇する自分がいる。

本当に笑ってしまうくらい怖気づいてしまう。これは自分でも驚くくらいにチキンだなと思うけれど、今もまだ根強くある。さすがにその理由で行かない訳にもいかないので、もちろん行くのだけれど髪色やネイルを軽く後悔するのだ。それは、第一印象として大丈夫だろうかという不安。誰にも遠慮することなく、今の自分が好きなもので装うことを良しとしているのにどこかで否定する自分もいる。意外と、自分の中でのジャッジというのは1つではないのだと感じるし、まるでジキルとハイドのように自分の中で戦っている感覚。

会議や研修講師で出かけていく時には、躊躇はない。むしろ色々な反応があってそれを楽しんでいる。髪色に関しては、歩いていると本当にたくさんの人と目が合う。ギョッとして見る人、無表情でじー--と見る人、目が合わないように見る人、ヒソヒソ言っている人、鼻で笑うように嘲笑するような人、ニコニコしている人。子どもが思わず声に出してしまった経由で話しかけてくるお母さん。実に様々な反応がある。夫と一緒に歩くと、その対比も相まってか「結構人って見るんだね」と夫も驚く。若い人で髪色を派手にしている人は多いけれど、50歳前後で派手な髪色をしている人が少ないからかもしれない。夫からは「綺麗な色が似合うね」息子からは「超イイじゃん。ロックだわ。」という誉め言葉をもらっている。

意外な人が寄って来てくれる


凄く面白いのは、会議や研修が終わり帰ろうとするとスーーと寄ってきて「髪色本当に素敵ですね」「爪見せて下さい」と言われることがある。興味津々で寄って来てくれて、色々質問される。興味を持ちそうな人が来るのではなく、むしろ意外な人が寄って来てくれる。そしてなぜか小声。「私もやりたいんです!!!」という圧はないけれど、確実に興味を持っている。そんな人が多い。

父が入院していた病棟は呼吸器科だったこともあり、コロナ以前だったが看護師さんは皆マスクをしていた。すごく面白いなと思ったのが、アイメイクの濃さとマツエクの長さと量だった。とにかくアイメイクが濃い人が多かった。もちろんノーメイクな看護師さんもいたが、その極端な差がとても面白かった。

髪も爪もピアスもノーマルで、アイメイクとマツエクの濃さがすごく医療界のタブーを表しているなと思ったのだ。私自身も長く病院勤務だったので、髪色はレベルいくつまで、ネイル厳禁、爪は短く、化粧は濃すぎず、ピアスは下がらないものもしくは外す、指輪は結婚指輪だけ。単に追いついていないだけだと思うが当時はマツエクは禁止ではなかった。そんな常識の中で働いてきた。結婚式(新婦)を控えた部下に、ネイルやマツエクをしても良いかと聞かれたこともあった。

当然、結婚式に向けて準備したいのはよくわかるので「やって良いと思うよ」と伝えていた。考えたら、そんなことを気にするほどタブーは根強い。
もちろん、爪に関しては衛生管理の面や作業面で長い爪は不便だし適切ではない。では、深爪ジェルネイルだったらしても良いのではないかと、天邪鬼な私は思ってしまうのだ。

私自身、ネイルをする前はとにかく深爪が大好き。血が出るスレスレなところまで切るのが好きで、子どもが小さい時に私が爪切りをしていた時は子どもからイタイ!と毎回不評だった。


自分を装うことは中身が溢れ出るような感覚


2019年に友人を通じて出会ったヴィヴィアン佐藤さん。ヴィヴィアンさんのヘッドドレスのワークショップでの出会いがスタートで、その後追っかけのようにヴィヴィアンさんのいる所に出掛けていっている。自分を装うことは、外見だけの問題ではなく実は中身が溢れ出るような感覚だと思っている。

ヘッドドレス: head dress)は、広義には頭部につける衣装装身具全般のことである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9

だからなのか、定期的にヴィヴィアンさんに会うことで、私はパワーチャージされる。これで良いんだ、このままで良いんだと思える。

私は医療や福祉業界のタブーを全て否定し、全て壊したいわけではない。そうではなく、選べると良いなと思う。良いか悪いかの2択ではなく、グラデーションであり選択できること。

自分の装いを長く働く時間に表現できること。興味のない人には何の影響もないけれど、したくて我慢している人には希望になること。毎日が、仕事をするのが楽しくなること。日常を自分が楽しめるように。

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