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ボクともぐらと 43_運鈍根の鈍(ドン)。愚直であろう。

ボクはやさしくなることが夢。そうあり続けることが夢。同僚のもぐらさんも同じ夢を持つ。「ぼくモグラキツネ馬」って絵本を読んで感動した2人が社内で偶然会話したら、同じ絵本を読み、同じ夢を持っていたことが判明。会社でいろいろ悩みがある中で、ボクらがやさしいリーダーになり、やさしさを組織に吹き込もうと、学びを一歩一歩進めようと約束。その徒然草

今日は土曜日。会社はお休み。もぐらさんとは出会うことも、Slackのやりとりもなし。ボクは昔の会社の先輩とちょっと野暮用ドライブ。ボクの父と母が亡くなったときに支えてくれたやさしい先輩(父と母はちょっと若めでガンで苦しみながら、見つかって数ヶ月で亡くなった)。

で、その先輩が、政治や外交や選挙やらの話をされている中で、人生で一回だけ、親族やお友達などではなくて、関係が無いひとのお葬式に参加したことがある、と話し出した。将棋の棋士の方、とのこと。その方の本を読んで好きになり、学び多く、お葬式にふと行ってみようと思った、とのこと。で、そこから、その棋士の方の本にあった「運鈍根」という言葉に話が至った。

この「運鈍根」を、10年か15年ぐらい前に東大の小宮山総長(当時)も式辞で言及していた、とのこと。で、運・鈍・根をそれぞれ説明してくれた。

で、ボクは運転しながら聞いていたので、将棋士の方の名前を忘れてしまったので、お家に戻ってから小宮山元総長の式辞を調べてみた。

博士、修士、専門職の学位を授与された方に「知のフロントランナーとして走り続けて頂きたい」との願いを伝え、そのために「「運・鈍・根」の「鈍」を重視したい、「鈍」は”愚直”のことだ、とのこと:

「愚直とは、愚かなほどに正直なことです。より正確に言えば、周囲から愚かに見られるほど、自分の信念に忠実に行動することを指します。優れた能力を持つ人が、周囲の目には愚かに映るというのは、彼、あるいは彼女が、他人の評価や社会の流行を安易に受け入れることをせず、あくまで自らの信念に則って行動するからです。」とのこと。

ふと思ったのはジョブズの「stay hungry, stay foolish」。未来を信じて、自分を信じて、自分の道を進もう、という意味とボクは思っているのですが。似てないかしら。

で、家でまだ読んでなかった雑誌の連載を読んでたら勝海舟の言葉に出会った。

「事を遂げるものは愚直でなければならぬ。才走ってはならぬ」
「世間は生きている。理屈は死んでいる」
「学者になる学問は容易なるも、無学になる学問は困難なり」
そして、著者の、愚直であろう、偉大な馬鹿になろう、とのメッセージ。

こういう偶然、本当大好きです。

リーダーは、何かの経験・学びをきっかけに、社会に自分のアイデアを問うために、会社をつくり、ビジョン・想いを言葉にして、仲間を集め、努力を始める。自分の信念に忠実に行動し、愚直に進む。その過程で真の強く・やさしいリーダーになっていく、そんな風にボクは思います。

知のフロントランナーも愚直、リーダーも愚直じゃないかな。自分と仲間と未来を信じ、くらい雲がきても・嵐がきても、その道を諦めずに進む。

ところで、ボクの好きな言葉に「be just, fear not」があります。シェークスピアの表現らしいですが読んだことはない。紹介するときは、”確かシェークスピアの言葉だよ”、と箔をつけて使っていますが。。。

「正しくあれば、正直であれば、自分の想いに沿っていれば、利他主義であれば恐れることはない」という主旨と理解しています。ブッダの言葉で言えば「わが心は従順であり、解脱している。永いあいだ修養したので、よくととのけられている。わたしにはいかなる悪も存在しない。神よ、もしも雨を降らせようと望むなら、雨をふらせよ」。 仲間が、ミスをしたとか、そもそも上司に内密がバレたとか、そんな隠したいこと、言い訳したいことを相談してきたり、法律ギリギリのことをすべきか、そもそも違反だけどどうする?みたいな職場でありがちな選択を検討するときに、使います。「be just, fear not」、あるいはブッダの言葉。好きです。

シェークスピアやブッダやジョブズや勝海舟や小宮山総長や、古今東西、学びの引き出しは多々です。ボクともぐらさんは、日々学んで、やさしいことを愚直につらぬき、そうであれば恐れることはなく、やさしくあることに強くなりたい、と思っています。

で、最後はいつも「ぼくモグラキツネ馬」から:

「”おおきくなったら、なにになりたい?” モグラにきかれたので、ぼくはこたえた。”やさしくなりたい”」

「”くらい雲がきても・・・前にすすむんだ”」

「”やさしさに勝るものはない” 馬がいった。”すべてのうえに、しずかに存在している”」

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