教えて下さい31:人格形成。肯定的言葉をかける? 否定的が効果的?(v5_もぐらさんの悩み)
8月1日。火曜日。今日はもぐらさんは登場せず。さて、フランスから親戚が来日。夏休み。9月からは大学生。ボクの家に泊まったので色々とお話。男同士ネタは無しで、もうパンデミック話も無し。回り回ってフランスの教育事情について。フランスでは小学1年から英語を学ぶらしい。彼も英語は普通に話す。小さい頃から聴いて話しているから。英仏の言語は類似していると思うけど、本人はそうでもないらしい。さて、彼の日本語の相づちは、日本人である母親のそれと同じなのだ。かわいいものだ。180cm超でイケメンハーフなのに、日本語のあいづちが女性。それを聴いて育ったのだから。
フランスで育てばフランス語を話す。関西で育てば関西弁。丁寧な言葉の親なら丁寧な言葉。口癖も移る。オオカミに育てられた子供は人間の言葉は話せない。
でも、前向きな言葉をかける両親に育っても前向きな性格になるかわからない? なぜなぜを親が繰り返しても、深い真実を探る性格にはならない? 人生の文句ばかり言う親に育てられても文句がちの性格にはならない?
過酷な環境で育った双子。父親は麻薬常習者で、酒を飲んでは双子に暴力。30歳になった双子の一人は同じく薬物中毒で生活保護下。妻や子供に暴力をふるっていた。「あんな父親のもとで育ったのだ。こんな生活以外に私に何ができると言うんだ!」。一方の双子はビジネスで成功し妻や子供にやさしく接する。幸せな家庭を築いていた。そして彼は言う。「あんな父親のもとで育ったのだ。この生活以外は私にはできないよ」。
今日の悩みは ”言葉が人格を形成すると信じ、前向きで肯定的な言葉をかけるべき、なのか、あれしちゃダメ・これもダメ、お前はダメなやつだと否定的な言葉をかけるべき” なのか。
案1:
オオカミに育てられた海外の事例では子供は四つん這いで歩き・走り、遠吠えをして、山羊を襲い、生肉を食べる。同じように、否定的な言葉をシャワーされて育つと、自尊心低く、挑戦心低く育つ可能性が高まる。このケースの社会実験は人道・倫理的にできないが、逆のケースはできる。成績の悪い子を集め、出来が良いと勘違いさせるとその後は成績が良くなった実験。よく聞く。平均回帰の法則ではなく、統計的な対照群との比較。動物も人間も、褒めるとその目指す方向に効率的に・効果的に進むというのは間違い無いらしい。当然、褒め方にもよるが。。。従い、肯定的で良いじゃないか。なぜ、あえて否定するんだ。お前はダメだ。お前はできない。あれをするな。これをするな。不要以外の何物でも無い。学校では、英語も必要だが、こういう授業があるべきだ。否定的教育のデススパイラルが親⇒子・親⇒子・親と永遠に続く。これを断ち切る授業。
あるいは
案2:
社会に出ると厳しい現実が待っている。無駄な自尊心、自信、自分LOVEは身を滅ぼす恐れがある。中途半端に終り、一流にはなれない。浮かれて努力を怠る。従い、ダメだからやれ、と言うことに効果がある。小さい頃から現実を伝え、努力に振り向ける。親や人が言葉で褒めなくても、何かができるにようになれば、言葉ではなくて、世の中が伝える「点数」や「順位」や「賞」や「合格」が、自分が出来ていることを教えてくれる。否定的な言葉を与えるから、やる。やるから結果がでる。それでも否定する。結果、行動する人格、浮かれない人格、努力する人格になる。順位があがることで自信もつく。
ま、案1でも案2でも、どっちでも良いかな。ひとそれぞれ。第3の選択肢もありえる。人生に「正しい答え」無し。皆様はどう思われるかしら。
大切なのは:
1.
自分に素直・正直であること。わからない時は迷い、結果を気にせず自分の心に従えばよい。結果から学べばよい、なんて言うけど、過去の結果が今や将来に役立つかも不明なんだから。それに素直な気持ちが変わる時もある。変わりたければ変わる。変わる自分を楽しむ。これが人生。
2.
それに、正解は1つでは無く、自分も迷い、時と場合で変わりえるなら、他人は自分と違うし変わり得る。ならば当然、自分と違う考えやスタイル、そのひとらしさを批判せず、差別せず、受け入れる。分断なんて後回し。
3.
そして、大切な家族/恋人/仲間が悩み、辛く感じるその時に、心を落ち着かせ安心させられる温かい言葉を選びプレゼントする。どっちの考え方が今のその大切な人に役立つのか。その時のために色んな考えを貯めておこう。
そんな風に思ったりします。皆様はどうかしら。。。
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