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前頭葉がうまく機能せずにすぐに怒る上司。怒る・怒鳴るを防ぐには?

本を読んでいたら、人間にストレスが溜まりだしたのは、集団生活を始めた頃から、との主張に出会ったのです。狩猟採集時代も色んなストレスはあったでしょうが、農業する頃からより強く、とのこと。家族や他人と毎回似たような作業を共同で実施、上下関係・指示命令関係も確固となっていく、重労働の割に天候やら害虫に左右され上手くいかないことが多く、収穫できないと食事が枯渇。そして疫病も集団生活であるがために感染しやすく、食料も狩猟採集の時ほどバラエティに富まず不健康。

確かに、ストレスだらけ。

まさに現代の会社。集団活動、多様性という名のもと多くの”違う”人達と、入社の瞬間から役職と年次で明確な上下関係、難題を前に結果出さないと・稼がないと、でも上手くいかないこと多々。ランチもコンビニ弁当でゆっくり食べられず、飲み会も多い。ストレスだらけ。

鬱になった友達が多々います。一例ですが、ある日、会社のエレベーターの前で体が動かなくなった。乗らなければと思うけど動かない。乗りたくない、ではなく、乗れない。怒鳴り怒る上司が原因。で、上司は首になるも、友達は1年復活できず。。。

怒鳴られるなんてストレスを大いに増やします。イヤですね。

昔、あるお客さんが言っていた。「うちの上司、まじでくそ怒鳴るんだよね。俺、42歳だよ。42にもなったヤツにそんなに怒鳴る? そこまで言わなくてもいいじゃん、ってぐらい。ストレスだよ、まったく」。

彼は続ける。「でも、右から左だよ。よくここまで怒れるよなぁーって、そもそも何言っているかわからないし、もう一度言ってくださいなんて言えないし、その怒り方に感心しちゃって。慣れ? ま、話聞いていないから繰り返して怒られるのだけど。まともに聞いてたら死んじゃうよ。でもあと1年ぐらいで定年だから、それに期待しているよ」と、ある意味「鈍感力」を発揮。そして、無事1年ほど後にこの上司からは解放。

で、この上司さんが定年した後に飲んだのです。この話を紹介したら、「あいつはね、本当に俺をキレさせるんだよ。みんなに怒鳴ってないよ、あいつだけ。聞いているのかわからないし、ケアレスミスを繰り返すし、こっちも疲れるのよ。70歳近くにもなって怒鳴りたくないよ。大きな損害起こしそうでヒヤヒヤなのよ。俺が怒鳴らないとまずい結果になっているのいっぱいあったと思うよ。定年で解放されてホッとしているよ」。

どっちもどっち、でしょうか? マイナスの相乗効果、情けない話、無駄・非建設的・非効率、上質な関係でないのは明らか、ですが、どっちもどっちでしょうか? こんなのは、さすがに大企業では無いかもだけど、中小ではまだ起きているような。。。

どっちもどっちではもはや許されない時代です。上司が悪いとなります。ま、時代に関係なく、上司から変わるべきですね。「リーダーシップは常にフォロワーシップより先」です。

怒る・怒鳴るは本能です。怒って怒鳴らないと捕食されていたし、同様の理由で、隣の部族に襲われていたし、内部で反乱を抑えられない。怒るとチカラ(勇気)が出ます。恐怖に対処するため、生き残るため。。。

でも、人間は脳が巨大化して思考・知恵を得てきましたね。前頭葉。怒る
・怒鳴るという本能を抑えます。ただ、後付けの脳のチカラだから、本能の怒りよりも機能し出すのが数秒遅れます。だから、怒りたい気持ち・怒鳴る動作が先にくる。数秒待てないと、上述の上司達の二の舞。

さらに、怒る・怒鳴るにはデメリットも当然あります。嫌われますね。反乱を抑えるつもりが裏切られたり、従順のように見せかけられて背中から刺されたり。だから、脳/知力を使って、怒らず・怒鳴らずの仕組みを作った。規律であり、ルールであり、宗教であり、何も言わなくても、正しい/間違っている、やっていいこと/やってならないことを普遍にしようとしてきたのですね。もちろん限界はあります。でも、一定の安定。

だから、単純なんです。前頭葉の大きいひと・機能しやすい人を上司にすればよいのですが、これはさすがにわからないから、会社のルールにすれば良いのです、怒らないを。人類の経験・知性から、怒りのリスク・デメリット、その後の面倒を避けたいのも人間なのですから、規律・ルールが欲しいのです。怒りを抑える。。。

高尚な言い回しでの行動指針やら理念やらもいいけど、単純に、「怒らない・怒鳴らない」、「いつも笑顔で愛嬌をもって」、「失敗大歓迎」という幼稚園のスローガンでいいのです。人間、いくつになっても子供なんです。本能が顔を出すのですから。

会社ってのは、やたらに「大人の世界」を主張します。そして、できもしないのに無理矢理に、切った張ったとか、ハシゴ外したり、欺したり、煙に巻いたり、誇張したり、陰謀したり、人を人でないかのように扱って、カッコ良いかのごとく、勘違いして大人ぶる。

真逆でいいですね。幼稚で、子供っぽくで。「怒らない・怒鳴らない」、「いつも笑顔で愛嬌をもって」で。これでいいじゃないかと思うのです。それでもうっかり怒ってしまったら、残念ながらルール違反ですから、腕立て100回ですね。


読んで頂きありがとうございます。
(最近出会った素敵な気づきフレーズv7_60)



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